■起業家の成功の秘訣は「睡眠・食事・運動」
by Christopher Michel(画像:Creative Commons)
(2012/3/30、WIRED)
起業家の食生活は、カフェインとハンバーガーから、昆布茶とケールへと変化した。シリコンヴァレーの起業家でエンゼル投資家のケヴィン・ハーツが、成功の3条件を伝授する。
起業家の食生活は、コーヒーをがぶ飲みし、朝から夜までピザを食べ続け、何日も徹夜する生活から、昆布茶やケールを取り入れ、しっかりと睡眠をし、体をよく動かす健康的な生活に変更してきているようです。
具体的にはどのように変化しているのでしょうか。
■睡眠
by Timothy Krause(画像:Creative Commons)
長年の友人で投資仲間であるSquare社のキース・ラボイズ最高執行責任者(COO)は、直属の部下全員のためにZeo社の睡眠モニターを購入した。
この装置は、夜にBluetooth対応ヘッドバンドを着用して睡眠状態を追跡し、起床時に点数化された睡眠データを確認することができる。
ラボイズ氏のチームは睡眠の影響を分析し、興味深いことに、夜によく眠れなかった日と比べて、睡眠データの点数が高い日のほうがよい決定を下していることを発見した。
Square社のキース・ラボイズ最高執行責任者(COO)が行なったチームの分析によれば、睡眠をしっかりとらないと、良い決定が下せないようです。
次に紹介する記事では有名企業の経営者がどのくらいの睡眠時間をとっているかが紹介されています。
短時間睡眠は時代遅れ 名だたるCEOが8時間宣言 アリアナ・ハフィントン流 最高の結果を残すための「睡眠革命」(4)
(2016/12/26、日経Gooday)
マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)サティア・ナデラは8時間、アマゾンのCEOジェフ・ベゾスは8時間、Google元会長エリック・シュミットも毎晩8時間半の睡眠をとることを大事にしているそうです。
また、睡眠不足で太ったり、生活習慣病になりやすくなるとも考えられています。
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■食事
by Alagich Katya(画像:Creative Commons)
起業家たちの間では、プロフェッショナル・スポーツの分野と同様に、適切な食事が常識になりつつある。
こうした変化に最初に気づいたのは何年も前のことだ。
当時のわたしはXoom社を設立しようとして、ヴェンチャーキャピタルのSequoia Capital社で多くの時間を過ごしていた。
助言が必要なときは昼食を食べながらの会議を予定した。
当時のわたしは極めつけの倹約家で、同社でタダ飯にありつけると分かっていたからだ。
Sequoia Capital社では、決まって魚や脂肪分の少ないタンパク質と野菜が出された。
大手金融機関でよくあるようなステーキやマティーニ、葉巻は出されなかったし、新興企業の定番メニューであるジャンクフードもなかった。
Sequoia Capital社での食事は、生産性とパートナーの寿命を最大限に高め、拡大するようにできていた。
こうした食事で生産性が最大限に高まるのは、必要に応じる形でエネルギーが放出されるからだ。
炭水化物の多い食べ物やカフェインを摂ると一気にエネルギーが放出されるのとは対照的だ。
起業家の食生活は、カフェインとハンバーガーから、紅茶キノコとケール(キャベツの仲間)、キヌア(タンパク質を多く含む穀物)に移行した。
質の悪い食事を摂るとエネルギー放出にムラが出て効率が悪いが、これらの飲食物はそういうことがなく、仕事中のエネルギー放出を調整する。
質の良い食事を摂ることが、仕事での能力発揮に欠かせないようです。
■運動
by Federation European Cyclists’(画像:Creative Commons)
現在会社を経営している起業家たちほど、体をよく動かす起業家は見たことがない。
かつての起業家は自由な時間を『Xbox』でゲームをして過ごしていたが、いまの起業家は健康増進に力を入れている。
例えば、PayPal社の創設者であるマックス・レヴチンは熱心なサイクリストで、Trulia社の社長サミ・インキネンは世界的なトライアスロン選手、Path社の最高経営責任者(CEO)であるデイヴ・モリンは、米国代表チーム級のスキーヤーだ。
できるビジネスマンは運動する習慣を持っている印象がありますよね。
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数週間運動を続けると、ストレス耐性に効果があると考えられるということ。
ただし、短期間では成果ができるものではないということ。
できるビジネスマンが運動を生活習慣の一部に取り入れているのは、体力づくりや健康のためだけでなく、こういうこともあるのかもしれませんね。
たとえば、日本マクドナルド・原田社長は、毎朝10.5キロのジョギングが日課で、週末は自転車100キロ走るそうです。
【参考記事】
「ON、OFFのけじめが、クレージーな発想を生む」/日本マクドナルド・原田社長(2009/11/12、プレジデント)
仕事ができる人の多くは、運動する習慣をもっている印象があります。
家庭でのことや仕事のことでストレスを抱えている人は、運動を続けてみてはいかがでしょうか。
長時間椅子に座るような仕事をしていては、健康を損なってしまうという記事ですね。
せっかく毎朝ジョギングしたり、ジムに通うという健康的な習慣をもっていても、その効果が長時間座ってしまう習慣を持つことで相殺されてしまいかねないということです。
この記事によれば、長時間座る習慣を続けていると、
ウエストが太くなる
血圧や血糖値の数値が悪くなる
そうです。
■まとめ
新興企業を経営することはマラソンであり、ベストな成績を出すには本物の自律が必要だ。あなたの最も価値ある資産は、あなた自身とあなたのチームなのだ。
これからの時代は、自分自身が壊れるまで競争し続けることから、自分自身を幸福にするよう会社(チーム)が自律していけるようにすることへ変化しているようです。
日本の会社はこのように変化していけるのでしょうか。
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