by Lloyd Morgan(画像:Creative Commons)
米研究で「不安が強い人はIQが高い」ことが明らかになる
(2012/5/20、美レンジャー)
理由の定まらない不安が長期間続き、ついには日常生活にも支障をきたすようになる、全般性不安障害(GAD)と診断された人の中で、不安の度合いの高い人ほど、IQ(知能指数)が高いという研究結果が報告されています。
加えて、不安障害の患者は、健康な人よりもIQが高い傾向があり、脳のコミュニケーションをつかさどる部分が、健康な人より活性化しているという研究があります。
全般性不安障害(GAD)と診断された人の中で、不安の度合いの高い人ほど、IQ(知能指数)が高いという研究結果が出ているそうです。
不安が多いということはあまり良いイメージはありませんが、ニューヨーク州立大学医学部精神科教授のジェレミー・コプラン氏によれば、不安は人間の進化に貢献しているそうです。
不安であることを、現代の私達は健全な状態だとは思っていませんが、不安は知性とリンクしているのです。不安は人類が高度に適応した結果、生じた特質だと言えます。
不安を感じやすいこと≒危険のサインを察知しやすいということであり、身近に迫った危機に対する備えをする上で、不安が強いというのは、大事なことと言えそうです。