by Michael Johnson(画像:Creative Commons)
【日本代表】鈍足だった岡崎慎司、躍進の原動力は「走りの進化」にあり
(2012/7/6、Number)
■いい姿勢とは?
「いい姿勢というのは直立した姿勢から、さらに少し上に伸びた状態を言います。ちょうど身体検査で身長を計るときのような姿勢です。そうすることで、みぞおち部分から恥骨にかけて背骨が上方向に伸び、関節の自由度が高まる。それを腹筋、背筋で前後に支えれば体をねじる動きがスムーズになり、力が発揮しやすくなります。同時に上から押さえられていた股関節が解放され、可動域も広がるのです」
杉本龍勇さんによれば、良い姿勢とは、身体検査で身長を計るときのような姿勢なのだそうです。
■岡崎慎司選手はどのようにして走り方を変えていったのか?
岡崎はもともと運動能力が高くありません。
彼は足をベタッと着き、しかも重心移動の遅い走りをしていました。足の遅い人はカカトから足をついて、つま先まで抜けるのにすごく時間がかかるのが特徴です。岡崎はまさにその典型でした
問題は「がに股」な歩き方、そして体を直立させると肩だけ前に出てしまう「猿肩」の姿勢だった。重心が不安定で体のバランスが取れていないため、筋肉の動きが走りのエネルギーに直結できていない。
岡崎選手の特徴としては、次のようになります。
- カカトから足をついて、重心移動の遅い走り方
- 「がに股」な歩き方
- 体を直立させると肩だけ前に出てしまう「猿肩」の姿勢
- 重心が不安定で体のバランスが取れていないため、筋肉の動きが走りのエネルギーに直結できていない
そこで、走りのエネルギーの伝達をスムーズに行うために、杉本さんは、岡崎選手の立ち姿勢の矯正からはじめ、次に歩き方、そして走り方へと段階的に矯正をしていったそうです。
今回の記事を読むと、決して岡崎選手の運動能力・姿勢・走り方は恵まれているとは思えませんでした。
現在の活躍は当時からの努力の賜物だということがわかります。
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