元サッカー日本代表・遠藤保仁選手のトレーニングメニューとは?


参考画像:Number




遠藤保仁「30代で伸びるヤット式”ゆるトレ”」

(2011/12/22、Number)

■遠藤選手のトレーニングメニュー

――普段はどんなトレーニングを?

「シーズン中、試合が週1回の時は、試合翌日の午前に上半身をやります。キツいと感じる程度の重さ、ベンチプレスなら50とか52kgで10回を3セット、部位によって4、5種類」

――午後は?

「何もしないです。午後と次の日の1日半は休む。週明けに筋肉痛が取れていればまた上半身をやるし、取れていなければ下半身をやります。下半身も3セットが基本で、コンディションによって重さを変えたり、チューブを使ったり。今日は強くするためにやろうとか、次の週はバランスメインでとか、柔軟性メインでやろうとか、毎週違いますね」

<中略>

――ストレッチは1日どれくらい?

「練習前、練習後、風呂上がりに必ずやってますね。それぞれ15~20分くらい。特に遠征先のホテルにいるときは長くゆっくり」

遠藤選手のトレーニングメニューをまとめてみます。

  • シーズン中、試合が週1回の時は、試合翌日の午前に上半身のトレーニング。
    キツいと感じる程度の重さで10回を3セット、部位によって4、5種類
  • 午後と次の日の1日半は休む。
  • 週明けに筋肉痛が取れていれば上半身のトレーニングをする。
  • 週明けに筋肉痛が取れていなければ下半身のトレーニングをする。
    下半身も3セットが基本。
    コンディションに合わせて毎週違う。
  • ストレッチを練習前、練習後、風呂上がりに必ずやる。それぞれ15~20分くらい。

■遠藤選手がカラダを鍛えることを意識するようになった理由

――ゆるいカラダは健在ですか?

「ゆるいですよ。ゆるいけど、代表の中盤の中で上半身の筋力は平均値よりぜんぜん上です、最近もらったデータによると」

――カラダを鍛えることについて真剣に意識するようになったのはいつ?

「24歳くらいからですかね。レベルの高い海外の選手とやって刺激を受けて。まあよくある話ですよ、簡単に言うと」

――複雑に言うと?

「複雑に言うと、きっかけはフランス代表との試合でアンリに吹っ飛ばされたことです。ボールを獲りに行ったら、腕一本で押さえられて、オレの勢いを手で殺しながら、その反動を使って、ポーンって前に行ったんです。一瞬で3mくらい離されて」

――みじめな感じ?

「そうです。周りは、『アンリつえーな』で終わっていたかもしれないですけど、オレの中では衝撃的でした。それまでもフィジカルの足りなさはちょこちょこと感じてはいましたけど、あの一撃で完全にわかりましたね」

フランス代表のアンリ選手とマッチアップしたことが衝撃的でカラダを鍛えるようになったそうです。

 

■遠藤選手の体調管理

――肉体の管理で日々気を付けていることは?

「一番気を付けているのはやりすぎないこと。筋肉痛になってプレーに集中できなくなったり、サッカーそのものの練習に影響が出たりするので」

――疲労を残さない工夫はしていますか?

「全然ないです。自然に回復しないとそれに頼っちゃうので。マッサージもめったに受けないです。所属クラブでもそうですけど、代表にいる時なんて全く受けないですよ。ケガの治療で患部の周辺をほぐすことはありますけど、何のケガもなくマッサージというのは、年に数回くらいですかね。次の日になっていればよくなるだろうって」

大事なことは「やりすぎないこと」。

「やりすぎないことによって、自然に回復するのを待つ」という気持ちなのではないでしょうか。

 

遠藤保仁  Yasuhito Endo データ

身長:178cm 体重:75kg 体脂肪率:11%

遠藤保仁選手といえば、有名ブランドの下着の広告に登場するような美しい肉体というイメージではなく、ゆるい身体として有名(?)ですよね。

ただ、本人のコメントにもあるように、「ゆるいけど、代表の中盤の中で上半身の筋力は平均値よりぜんぜん上」だということで、見せない所でしっかりと鍛えているようです。

「そうです。だから今、若いやつらには、フィジカル超やれ!って言ってます。自分みたいになってほしくないから。もし真剣にやっていたら、オレ絶対に世界に行けたと思うし、ヨーロッパの一流クラブに行けていたかどうかはわからないけど、少なくともチャレンジはできていたと思う。絶対に」

遠藤保仁選手が気づいたのは、フィジカルの重要性に気づいたのは、24歳の時。

もっと早くからフィジカルを真剣に鍛えていれば世界に行けていたというのは、素人から見てもきっとそうだったと思います。(今行っても通用するとは思いますが)

若い選手たちは、ぜひこの遠藤選手の言葉を胸に刻んで頑張って欲しいと思います。







【関連記事】