自信のない人はコミュニケーションよりも尊敬を求める




■自信のない人はコミュニケーションよりも尊敬を求める

Group of happy business people clapping their hands

by tec_estromberg(画像:Creative Commons)

以前、モテない人のコミュニケーション能力は低いことが証明されるという記事をご紹介しました。

これまでモテない人はコミュニケーション能力が低いからモテないのではないかと思っていましたが、『自信と劣等感の心理学』(著:加藤諦三)を読んでみたところ、もしかすると、モテない人というのは、コミュニケーション自体を求めていないのかもしれないと考えるようになりました。

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自慢話をするのは劣等感があるからである。

<中略>

劣等感の強い人は、コミュニケーションよりも尊敬を求める。

<中略>

自分に自信のない人は相手から「尊敬」を求めるが、自分に自信のある人は相手との「コミュニケーション」を求める。

<中略>

自分に自信のない人はコミュニケーションよりも尊敬を求める。尊敬が何よりも嬉しい。その瞬間、劣等感で傷ついた心が癒される。

恋愛でも自分に自信のない人は相手の異性から尊敬を求める。

モテない人というのは、相手と会話するのではなくて、自分の自慢話をしているように思います。

それは、話す話題がないためだと思っていましたが、実は、自分に自信のない人は、劣等感が強いため、相手から尊敬を求めようとしてしまい、コミュニケーションを求めようとしていないのです。

つまり、モテない人がモテるためには、コミュニケーション能力を高めるのではなく、まず自分に自信を持つ、ありのままの自分でいいと思う、自分の弱点を認める、ということが大事なのではないでしょうか。

 自分に自信のある人にとって、尊敬は自分を偽るという犠牲を払ってまで得る価値のあるものではない。

自分に自信のある人は、相手がどんなに素晴らしい異性でも、ありのままの自分で付き合えないのなら付きあおうとしない。

それは自己実現の喜びを体験しているからである。自己実現の喜びに比べれば、尊敬の喜びは大きいものではない。

自分に自信のある人とは自己実現の喜びを知っている人のことである。

何よりも自分自身が大切ということなのです。

相手の異性がどんなに素晴らしい人であっても、自分を偽ってまでその素晴らしい異性と付き合う価値はないのです。

コミュニケーションを求める人、つまり自分に自信のある人の周囲には、同じようにコミュニケーションを求める人が集まる。

これらの人たちは相手が実際の相手であることを許す人たちである。実はそこに現実の相手の弱点を受け入れつつも、相手を尊敬するという「ほんとうの尊敬」が生じるのである。

<中略>

自分が自分を受け入れているから相手の現実を受け入れることができる。

以前、モテる男女ほどモテるタイプの男女に惹かれるのはなぜ?という記事では、モテる男女ほどモテるタイプの男女に惹かれる傾向が非常に高いということを紹介しました。

コミュニケーションを求める人の周りには、同じようにコミュニケーションを求める人が集まるからこそ、こうした傾向が生まれやすいのかもしれません。

コミュニケーションではなく尊敬を求める人、つまり自分に自信がない人の尊敬は、相手や自分に弱点があることを許さない。弱点は尊敬の障害になる。

<中略>

つまり、コミュニケーションを求める人同士の尊敬とは人間に対する尊敬なのである。自分に自信がない人は弱点を拒否する。

自分に弱点があることを認め、そして相手にももちろん弱点があることを許した上で、コミュニケーションをとっていくとほんとうの尊敬が生まれるということなのでしょう。

しかし、自信がない人は、自信がある人と接した時に誤った行動をしてしまいます。

相手がコミュニケーションを求めているのに、自分の価値を証明して尊敬を得ようとする。自分の価値を証明しようとしているとストレスに苦しむ結果になる。相手に対して心を開くゆとりなどまったくない。

自信がある人は、相手(自信がない人)に対して価値を証明することを求めておらず、コミュニケーションを求めているのに、自信がない人は、相手(自信がある人)に対して、自分の価値を証明しようとしてしまうのです。

ありのままの自分を信じて、自分らしさを認めてあげる。

そうすると、自然と相手に対してコミュニケーションを求めるようになるのではないでしょうか。




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