by Jeff Eaton(画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > コレステロール > コレステロール基準値巡り論争 専門医・研究者の間でも意見が分かれる
コレステロール基準値巡り論争
(2008/9/12、読売新聞)
LDLコレステロール値140以上の場合を脂質異常症とした診断基準について、大櫛(おおぐし)陽一・東海大教授(医学情報学)は、全国70万人の健診データなどをもとに「心臓病が増えるのは、数値が190以上の場合であり、基準には根拠がない」と批判した。
これに対し、寺本教授は「LDLがそれほど高くなくても、糖尿病などを併せ持つ場合は心臓病の危険が高まる。そうした人を見つけ出すための基準値」と説明した。大櫛教授は「糖尿病を併発する場合でも、LDL値140以上で心臓病の危険が高まるというデータはない」と反論した。
日本脂質栄養学会でシンポジウムが行われた中で、高コレステロールの診断基準値の妥当性について、診断基準の作成にあたった専門医と、その基準に疑問を持つ研究者の間で、コレステロールの基準値を巡り、論争が繰り広げられたそうです。
専門医や研究者などの専門家の間でも、コレステロールの基準値に関しては、問題があるようです。
コレステロールに関しては、生活習慣病を予防するためにコレステロール(特に悪玉コレステロール)を下げるにはどのようにしたらよいかを伝えるテレビ番組がある一方で、コレステロールの摂取制限は必要ないという提言が行われていたりと、様々な議論が起きています。
【関連記事】
- コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない―米当局
- コレステロールの摂取制限は必要ない?|あさイチ 2月26日
- コレステロールを下げる医療を推進する他の学会に対して、ガイドラインを改めるように緊急提言-日本脂質栄養学会
- コレステロール「一律基準値好ましくない」
- 食事でコレステロール値は変わらない|日本動脈硬化学会が声明
■コレステロール関連ワード
■HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法