男性用ピルの候補物質「JQ1」発見

Pills

by Jamie(画像:Creative Commons)




男性用ピルの候補物質発見=投与中だけ精子形成抑止―マウスで確認・米研究所など

(2012/8/17、時事通信)

男性用の経口避妊薬(ピル)の有望な候補物質を発見し、雄マウスに投与している期間だけ精子の数を大幅に減少させ、運動能力も失わせることを実験で確認したと、米ダナ・ファーバーがん研究所やベイラー医科大などの研究チームが17日付の米科学誌セルに発表した。

男性用ピルの開発研究は近年、性腺刺激ホルモンの生成を抑えて精子形成を止める方法が中心だったが、全身のホルモンバランスへの影響が懸念され、臨床応用が進んでいない。これに対し、今回有望とされた低分子化合物「JQ1」は、精巣で精子形成に不可欠な役割を果たすたんぱく質「BRDT」に結合し、邪魔する働きがある。

米ダナ・ファーバーがん研究所やベイラー医科大などの研究チームが男性用ピルの有望な候補物質を発見し、雄マウスに投与している期間だけ精子の数を大幅に減少させ、運動能力も失わせることを実験で確認したそうです。

なぜ男性用ピル(経口避妊薬)を作るのは難しいのか?という記事を以前ご紹介しましたが、今回の記事によれば、「JQ1」という物質が男性用ピルの有望な候補物質となりそうです。

※写真はイメージです。