「成人に達している自覚がない」が51%!その理由とは?


ISC Integration Party Fall 2011

by Jirka Matousek(画像:Creative Commons)




「成人の自覚がない」が51%!意識の低い若者が増えている理由

(2012/8/20、Gow!Magazine)

アメリカのクラーク大学が18歳から29歳の男女1,029人にアンケート調査を行ったところ、そのうちの51%は「成人に達している自覚がない」と回答しました。

<中略>

調査では、成人するにあたって重要だと思うことはなにかという質問に対し36%が「自分の言動の責任が重たくなること」と回答し、さらに30%は「経済的に自立すること」と回答しています。

アメリカのクラーク大学のアンケート調査によれば、若者の約半数が「成人に達している自覚がない」と回答したそうです。

米新聞『USA Today』によると、18から24歳の男女63%が親から金銭的な支援を受けているということも分かっています。また、クラーク大の調査では、52%の若者が「毎日、またはほとんど毎日親と接している」と回答。そして34%は「親が自分の人生に必要以上に関わっている」とも感じているそうです。これでは“責任”や“自立”には程遠い状況です。

これらの原因は、アメリカの不況による雇用市場の低迷であると指摘されています。職がなかったら、責任を負うような立場は限られていますし、経済的に自立することは難しいですよね。これらが若者の自立と経済的な安定を欠如させ、心理的に「成人に達していない」と感じさせてしまう要因になっているようです。

不況が続いていることで、職が得られず、親から金銭的に援助を受け、経済的に自立できていないことから成人に達していないと感じてしまっているようです。

以前取り上げた記事(低所得のために結婚できない男性が増えている-米)によれば、アメリカでは低所得のために結婚をしない男性が増えているそうです。

日本でも大卒の2人に1人、高卒の3人に2人が、無職や非正規雇用だったり、3年以内に仕事を辞めたりしているという記事であったり、単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%というニュースが取り上げられていますから、同じような状況にあるのかもしれません。

日本の15歳~24歳の失業率は9.4%、25歳~34歳の失業率は6.2%。前世代平均の4.6%と比べてかなり上がっています。ニート(15~34歳の非労働力人口)の数はおよそ60万人と言われています。(※2)

さらに国立社会保障・人口問題研究所の調査(※3)では、18歳~34歳の親との同居率は70.3%でした。

そして、気になるのが、この部分。

34%は「親が自分の人生に必要以上に関わっている」とも感じているそうです。

もしかすると、親が子供の人生に干渉しすぎ、関わりすぎていることがこうしたことの原因なのかもしれません。







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