by Esparta Palma(画像:Creative Commons)
【知ってた】本当のコミュニケーション能力は結局、ソーシャルメディアをいくら利用しても身につかない件
(2012/12/19、IRORIO)
ソーシャルメディア以外のコミュニケーションにおいても、大学生たちは空気を読んで行動することを非常に重視しているようで、「場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある」のはほぼ全員で97.0%(「頻繁にある」40.3%、「たまにある」56.7%)だった。また、「会話のノリやテンションを相手に合わせることがある」は96.2%、「”空気を読めていない”と言われないか不安になることがある」は70.8%、「友人グループ毎に自分のキャラを使い分けること」は69.6%と、かなり人の顔色を伺ってコミュニケーションをとっていることがわかる。
東京工芸大学が全国の4年制大学生を対象に行ったアンケート調査によれば、コミュニケーション能力が高いと思っている大学生は24.8%だったそうで、多くの大学生が場の空気を読むことや人の顔色をうかがうことを重視していることがわかったそうです。
今の時代は特にコミュニケーション能力の高さが重視され、場の空気を読むことが大事にされていますよね。
しかし、相手に合わせていることや空気を読むということは、素直な自分を隠しているということであり、また自分が自身の意見をいう事で相手が気分を害するかもしれないと考えているということは相手のことを信用していないとも言えると思います。
つまり、コミュニケーションが重視されている時代でありながら、実際は人と人同士が触れ合っていないということなのではないでしょうか。
東京工芸大学工学部基礎教育研究センター准教授の小澤一仁氏(教育心理学)は、「2割の学生しか自分のコミュニケーション能力を高いと思って」いないことは「非常に興味深い」とした上で、「コミュニケーション能力を高めるには、現実の目の前の他者との会話で磨いていくことが最も効果的」と説明。
コミュニケーション能力を高めるには、目の前の相手との会話で磨いていくことは大事ですが、その前に考えておくことがあると思います。
自信のない人はコミュニケーションよりも尊敬を求めるでも紹介しましたが、『自信と劣等感の心理学』(著:加藤諦三)によれば、自分に自信がない人は、相手や自分に弱点があることを許さないと書かれています。
自信と劣等感の心理学 ~何があなたの中の自信を引き出すのか~ (だいわ文庫) 新品価格 |
コミュニケーションではなく尊敬を求める人、つまり自分に自信がない人の尊敬は、相手や自分に弱点があることを許さない。弱点は尊敬の障害になる。
<中略>
つまり、コミュニケーションを求める人同士の尊敬とは人間に対する尊敬なのである。自分に自信がない人は弱点を拒否する。
自分に弱点があることを認め、そして相手にももちろん弱点があることを許した上で、コミュニケーションをとっていくとほんとうの尊敬が生まれるということなのでしょう。
しかし、自信がない人は、自信がある人と接した時に誤った行動をしてしまいます。
相手がコミュニケーションを求めているのに、自分の価値を証明して尊敬を得ようとする。自分の価値を証明しようとしているとストレスに苦しむ結果になる。相手に対して心を開くゆとりなどまったくない。
自信がある人は、相手(自信がない人)に対して価値を証明することを求めておらず、コミュニケーションを求めているのに、自信がない人は、相手(自信がある人)に対して、自分の価値を証明しようとしてしまうのです。
ありのままの自分を信じて、自分らしさを認めてあげる。
そうすると、自然と相手に対してコミュニケーションを求めるようになるのではないでしょうか。
【SNS 関連記事】
- FacebookなどのSNSは若者の社会性に悪影響を与える?
- Facebookやりすぎると脳が退化してしまう?
- ネット漬け生活でポップコーン脳に?!
- モテない人のコミュニケーション能力は低いことが証明される
- Facebookユーザーの7割がストレス
- アプローチから交際終了までFacebookで完結する男子が増加中?
- インターネット・SNSは浮気を助長する?
- 心理学から設計、ソーシャルアプリ『Path』
- FacebookやTwitterなどSNSが原因で離婚する夫婦が増加している!?
- FacebookなどのSNSは若者の社会性に悪影響を与える?
- 社交的な人気者は早死にする・友達の数は150人が限界・Facebookで友達が多いと脳が発達・男女の友情は成立しない|ホンマでっか 11月30日
- Facebook、世界中の4.7人目は友達の友達という調査結果
- Facebookの友達数、脳の一部の大きさと相関関係か
- FaceBookユーザーは摂食障害に陥る可能性が高いことが判明
- ソーシャルネットワークと「脳の大きさ」は関連:研究結果