by yomo 13(画像:Creative Commons)
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野菜嫌いは寝不足のせい!?たっぷり睡眠をとると自然とヘルシーな食べ物が好きになると判明
(2013/6/24、IRORIO)
アメリカ睡眠学会の年次総会SLEEP 2013にて発表された調査によると、寝不足気味の10代の若者は、一般的に脂肪分や糖分の多い不健康な食事をとっている上、体にいいとされる食べ物をあまり食べていないことが判明。睡眠と様々な健康問題についてはこれまでにも明らかになっていたが、今回の調査により、寝不足が栄養面での意志決定にも影響を及ぼし、それが肥満などの原因となっている可能性が浮上した。
米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校医学部のLauren Hale女史らがおこなった調査では、平均年齢16歳の被験者1万3284人の睡眠時間と食生活について分析。その結果、睡眠時間が7時間以下の被験者は、週に2~3回ファストフードを食べているほか、野菜や果物が苦手であまり食べていないことがわかったという。
体に良いとされる食べ物をあまり食べないのは、睡眠不足が原因なのでしょうか。
その人の健康に関する知識の問題であり、ライフスタイルの選択の問題ではないかと。
たとえば、経済的に貧しい地域と肥満の地域に関連があるといわれていますが、その理由としては、栄養バランスのとれた食事の重要性を知らなかったり、どんな食品をとれば健康になれるのかということを知らないということが考えられます。(肥満と生活保護・貧困との関係-米)
ただ、どんなに栄養バランスのとれた食事の大切さを知っていても、手軽にとれるファストフードがあると、健康と手軽さ・安さを天秤にかけ、手軽さ・安さをとってしまいかねません。
ミシェル・オバマ大統領夫人が推奨する「ダイエット・プロジェクト」とは
ミシェル・オバマ夫人が、記者団に語るシカゴ時代の自分自身のエピソードにこんなものがあります。
「弁護士の仕事を持つ母親として、会議と子供たちのサッカーやバレー教室と駆け回った日の夜には、簡単で安いファーストフードのドライブスルーや、電子レンジで温めるだけの栄養バランスのとれていない食事を子供たちに出していた」--。
自分がそうだったからこそ、多くのアメリカ人が、栄養バランスのとれた食事の大切さは知ってはいるものの、新鮮な野菜や魚などを買うための支出と、手に入れた素材を調理する手間と時間を考えるとき、それよりも数百円で手に入れることができる完成したファーストフードの魅力が大きいと感じてしまう。
健康について関心がある人は、新鮮な魚や野菜を買って、料理を作った方が良いということはわかっていると思います。
しかし、仕事・家事をして疲れてしまうという生活をしていると、調理する時間や家計のことを考えてしまい、手軽で安いファストフードや冷凍食品に頼りがちの生活になってしまいがちです。
問題は睡眠不足自体にあるのではなく、寝不足になるライフスタイル、週に2~3回ファストフードを食べるライフスタイル、野菜や果物が苦手であまり食べないというライフスタイルが、密接にかかわっているということだと思います。
そして、どれか一つを変えると、そのほかのライフスタイルにも少しずつ影響を与え、変わっていくのではないでしょうか。
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