武井壮が語る「スポーツが上達するには自分の身体を思ったように動かす技術を上げることが必要」

DW-Long Jump

by Oscar Rethwill(画像:Creative Commons)




武井壮が語った「スポーツが短期間で上達するコツ」が説得力あり過ぎてスゴい スランプ対策にも

(2014/1/31、ログミー)

武:やっぱり、自分の身体を動かす技術を上げておかないといけない。はい。当然のことなんですけど。スポーツやるにしても、何か、いろんなことするにしても。やっぱり頭で思っていることと、実際やっていることがずれていると、なかなかうまくいかない、ということがあるじゃないですか。

武井壮さんが考えるスポーツ(技術練習)をやる前にまずやっておくことは、自分の身体を思ったように動かす練習をしておくことなのだそうです。

どんなに長い時間練習しても、その練習が間違ったフォームでやってしまっては意味がなくなってしまいます。

「心を上手に透視する方法 」(著:トルステン・ハーフェナー)の中で、ドイツ人バイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターが練習時間の長さよりも重要にしていることが語られています。

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練習時間の長短よりも、私が大切にしていることがあります。音や演奏技術のことでつまづいたら、そこから距離を置いて冷静に解決する方が良いということです。つまり、単調な動きをひたすら繰り返して練習するよりも、分析を行なうことで解決するのです。

単調な動きは短時間やってみてしっくりこなければ、いくら繰り返しても無駄なのです。ひたすら繰り返せば引けるようになるというのは大きな勘違いです。

ひたすら繰り返せばできるようになるわけではないということです。

スポーツや音楽と同様に、字を書いたり、絵を描いたりしても、「こんなふうにかきたいけど、自分が思ってたのと違うな」というように、頭で思っていることと出来上がったものにずれがあると感じたことはありませんか?

自分の頭の中にあるイメージを外に出すというのは難しいことです。

だからこそ、デザインを学ぶ人にとって、まず大事になるのが「ドローイング」(ここでは物体を平面に描画する意味で使っています)であり、「スケッチ」(ここでは人物・風景の描写の意味で使っています)なのだそうです。

どんなに素晴らしいデザインのアイデアが頭の中にあったとしても、それをそのイメージのままに外に出すことが出来なければ宝の持ち腐れになってしまいます。

だからこそ、自分の頭の中にあるイメージを外に出すということを抵抗なくスムーズに出すための練習が必要になるのです。

武井壮さんがいうように、頭に中にある身体を動かすイメージと実際に動いたものとが一致すれば、あとは技術を磨けば自ずと結果が出てくるのではないかと思います。

【参考書籍】

「なぜデザインなのか 原研哉 阿部雅世 対談」

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【追記(2014/2/25)】

羽生結弦選手インタビュー − キャノン・ワールドフィギュアスケートウェブ

自分としては同じイメージのつもりなんですが、ブライアン(コーチ)からは『毎回違うフォーム、違うタイミングで跳んでいる』と言われます。

<中略>

僕は跳ぶ直前に、バッって頭の中に成功する軌道とかのイメージが湧いて、そこに身体を乗っけていって跳ぶ。だから口で指導されてもダメ。視覚で伝わってくるものが良いんです。ビデオとかを繰り返し見て、イメージを記憶します。

自分が頭の中で描いたイメージを身体で表現するというのはオリンピックの金メダリストをしても難しいということですよね。

だからこそ、イメージ通りに身体を動かすことが出来れば、どんなスポーツもうまくいくといえるのではないでしょうか。