by Wyatt Fisher(画像:Creative Commons)
若年層の未婚理由、明らかな男女差…少子化白書
(2014/6/17、読売新聞)
内閣府が昨年秋に全国の20~79歳の男女1639人を対象に行った意識調査で、若年層の未婚、晩婚化の理由について聞いたところ、女性の回答は「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(55・3%)が最も多かった。男性は「経済的に余裕がないから」(52・0%)が最多で、男女間の意識の差が浮き彫りになった。
若年層の未婚・晩婚化の理由には、男女に違いがあるようです。
男性→「経済的に余裕がないから」(52・0%)
女性→「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(55・3%)
この回答だけを比較すると、女性は、結婚に対してネガティブな印象を持っている印象があり、反対に男性は結婚はしたいけれどもできないというような比較的結婚に対してまじめに捉えているという印象を受けます。
新成人おめでとう!新成人の恋愛・結婚観によれば、75.6%(男性74.3%、女性77.0%)が「経済的な基盤ができないと結婚はできない」と考えているそうです。
このような状況はアメリカでも起こっており、低所得のために結婚できない男性が増えているそうです。
さらに若い世代になると、「結婚どころか恋愛さえままならない」と言うのは1975年生まれの飯田泰之駒沢大学准教授だ。
「今の学生は学費の足しにするため、学業の合間を縫って隙間なくアルバイトをしています。そんな生活が忙しすぎるせいか、25歳時点で女性の3割、男性の2割近くが処女・童貞であるという推計もあります」
勤労世代(20~64歳)の単身で暮らす女性の3人に1人が「貧困」であることが、国立社会保障・人口問題研究所の分析でわかったということが話題になりましたが、学生も学費の足しにするために、忙しくアルバイトをしていることで、恋愛さえできないようです。(単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%)
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先ほどの記事の印象では、男性が結婚に対してまじめに捉えていて、女性はそうではないと書きましたが、実は女性は男性の収入に頼るばかりでなく、自らも働く意欲があるからこそ、今回のような回答になったかもしれません。
先ほどの調査結果によれば、「結婚するには女性の収入も重要な条件である」としたのは45.1%(男性29.8%、女性60.5%)となっており、女性も男性の収入に頼るばかりではなく、自らも家計を担うつもりでいるようです。
つまり、ここには男女の考え方にギャップがあるように思います。
結婚するには女性の収入も重要な条件であると女性の6割が考えていることからも二人で働くのが自然という考え方になっているのでしょう。
今回紹介した記事でも、
「子どもを持つ場合の条件」について、20~40代の女性は「働きながら子育てができる職場環境」という回答が最も多かった。
ということで、子供を持つためには、「働く」という前提で、働きながら子育てができる職場環境を求めています。
どちらかといえば、男性の方が結婚に対する昔からの価値観に縛られているのではないでしょうか。
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