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■脂肪肝から肝機能障害への進行を防ぐたんぱく質を発見ー北大
北大、脂肪肝の肝傷害発生機構と鍵を握る分子を特定することに成功
(2014/6/27、マイナビニュース)
今回、研究グループは、脂肪肝における外科的ストレス後の急性肝傷害・再生機能不全および非ストレス時の持続性肝傷害に関するメカニズムとその中心的な役割を果たす分子が「p62/SQSTM1」であることを特定することに成功したという。
今回の結果をうけて研究グループでは、脂肪肝における同分子の発現低下が、脂肪肝の急性傷害および再生・機能不全の主要な機構であるのみならず、持続性肝障害から慢性肝炎(NASH)を誘導し、さらには肝硬変・肝がんへの促進にも関与すると考えられるとコメントしている。
専門的すぎて理解ができませんでしたので、探してみたところ、こちらの記事がわかりやすく説明されていました。
肝障害の進行防ぐ=たんぱく質、マウスで発見—北大
(2014/6/25、WSJ)
北海道大学の尾崎倫孝教授らの研究グループは25日、悪化すれば肝硬変や肝臓がんに至る肝機能障害の進行を食い止めるたんぱく質を、マウスの実験で特定したと発表した。今後、人間の肝臓にも効果があるかどうか検証する。
研究グループは脂肪肝の細胞内で、たんぱく質「p62/SQSTM1」が減少すると、肝障害が進行することを発見。遺伝子操作でマウスの肝細胞内に、このたんぱく質を発現させたところ、肝障害の発生率が2割ほど下がった。
今回のニュースを簡単にまとめてみます。
脂肪肝の中には肝炎、特にNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)へと進行するものがありますが、そのメカニズムはわかっていなかったそうです。
今回の研究でわかったことは、「p62/SQSTM1」というたんぱく質が脂肪肝の細胞内で減少すると、悪化すれば肝硬変や肝臓がんに至る肝機能障害へと進行するということがわかったそうです。
つまり、血液検査をすることで「p62/SQSTM1」を測定すれば、早期発見・早期治療につながるということですね。
ただ、現在はマウスによる実験段階で、今後は人間の肝臓にも効果があるか検証が必要です。
この研究が進めば、今後肝臓の病気になる人が減っていくことが期待されますので、頑張って欲しいですね。
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