アメリカ人の食生活が1日3食からスナック(軽食)を頻繁に食べる食習慣に移行している!?

Snacking on Chips

by Michael Bentley(画像:Creative Commons)




■アメリカ人の食生活が1日3食からスナック(軽食)を頻繁に食べる食習慣に移行している!?

軽食で済ます米国人が増加―隅に追いやられる従来型の食事

(2014/7/2、WSJ)

米国人は常習的なスナック(軽食)族になりつつある。30年以上前により頻繁な軽食として始まったこの習慣が否応なしの消費パターンに変わり、1日3回という米国人の食習慣を揺るがしている。

アメリカ人の食生活が1日3食という食習慣からスナック(軽食)を頻繁に食べる食習慣へと移行しつつあるそうです。

スナック――数枚のクッキーやひとつかみのポテトチップスなど――は、かつて「嗜好(しこう)品」だと考えられていたが、現在は少量なら何でもスナックとみなされるようで、栄養があり持ち運びできるものがどんどん増え、食事を補完したり食事の代わりになったりしている。

スナックへの考え方が変わってきていて、少量のものであれば何でもスナックであり、今では栄養があり持ち運びができるものが出てきて、食事の代わりにする人が増えているようです。

食品会社も時代の変化に対応して「持ち歩きできる」軽食用の食品を売り出すようになってきているようです。




■なぜスナック(軽食)を頻繁に食べる食習慣へと移行しているのか?

Homemade Fibre Bars

by Sarah R(画像:Creative Commons)

昨今のスナック革命は、人口動態の急激な変化によってもたらされている。単身世帯、子供が独立したベビーブーマー世代、それに慌ただしい生活の共働き世帯が増えている。子供たちも忙しくなっており、リトルリーグ(少年野球)が家族での夕食より優先されることもしばしばだ。こうした全てによって、食事の計画や買い物、料理の時間はもとより、食事をする時間さえ確保することが困難になっている。

ミシェル・オバマ大統領夫人が推奨する「ダイエット・プロジェクト」とはでも紹介したミシェル夫人のシカゴ時代のエピソードが印象的です。

「弁護士の仕事を持つ母親として、会議と子供たちのサッカーやバレー教室と駆け回った日の夜には、簡単で安いファーストフードのドライブスルーや、電子レンジで温めるだけの栄養バランスのとれていない食事を子供たちに出していた」--。

健康について関心がある人は、新鮮な魚や野菜を買って、料理を作った方が良いということはわかっていると思います。

しかし、仕事・家事をして疲れてしまうという生活をしていると、調理する時間や家計のことを考えてしまい、ファストフードやスナック、冷凍食品を選んでしまうのではないでしょうか。

 

■1日3食食べる食習慣は本当に健康的な食習慣か?

1日に3回食事する習慣は、古代ギリシャの文献に出てくる。ただし、古代ギリシャ人たちは、なぜ3回に落ち着いたのかは書き残さなかったという。食品の歴史に関する幾つかの書籍の著者で、「The Oxford Encyclopedia of Food and Drink in America」の編者でもあるアンドリュー・F・スミス氏が明らかにした。

1日に3回食事する習慣は古代ギリシャの時代から始まっていたというのは驚きですが、なぜ3回になったのかということについては書き残されていなかったそうです。

栄養士が加盟する米国栄養・食事療法学会(AND)によると、1日に3回しっかりと食事を取るのと、頻繁にスナックを取るのとで、どちらがより健康的かについては科学的なコンセンサスはないという。

ここ最近では1日5食ダイエットが注目されましたが、本当に一日3食食べるのが良いのかということが考えられています。

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一日に何度も食事をすればひどい空腹感に悩まされることが無いというメリットがあります。

おなかが減らなくなる方法とは?|ためしてガッテン 1月5日で紹介していましたが、お腹がすぐ減ってしまうと感じるのは、血糖値が急降下しているからなのだそうで、一回の食事の量を減らすことで、血糖値の値の動きが緩やかになることで、空腹感を感じにくくなるそうです。

ただ、記事にもあるように、「スナック」でこうした食事方法をすることには危険があります。

スナックを取ることは自制が必要なため、危険をはらんでいる。登録栄養士で同学会の広報担当者のマリサ・ムーア氏は、「この点で人々は誤った方向に進みがちだ」と述べ、1回のスナックは200キロカロリー未満に抑えるべきだと続けた。

自分自身ときちんとコントロールできればいいのですが、ながら食べに陥ったり、カロリーを摂り過ぎたりする恐れがあります。

現在は健康的なスナックを頻繁に食べる食習慣に移りつつあるようですが、今後この食習慣が根付いていくのか、注目したいと思います。







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