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■「CD44」の働きを抑えると、血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えられる
(2014/10/8、朝日新聞デジタル)
生活習慣が原因とされる2型糖尿病で、発症にかかわるたんぱく質「CD44」の働きを抑えると、血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えられるとする研究結果を、米スタンフォード大や北里研究所がまとめた。肥満の人は脂肪細胞が炎症を起こし、インスリンがうまく働かなくなると考えられており、糖尿病の根本的な治療薬の開発につながる可能性があるとしている。
糖尿病になるのは、肥大化した脂肪細胞が炎症を起こし、インスリンの働きを妨げる物質を分泌していると考えられているそうですが、北里研究所とスタンフォード大学の研究によれば、「CD44」というたんぱく質の働きを抑えることで、血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えられることができることがわかり、このことによって糖尿病の根本的な治療につながる可能性があるそうです。
■これまでの糖尿病治療薬との違い
現在の糖尿病治療薬は、インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げるタイプが主流だ。スタンフォード大上席研究員の児玉桂一さんは「糖尿病の原因となる脂肪細胞の炎症を抑えることができれば、インスリンがうまく作用し、糖尿病を治すことができるかもしれない」と話す。
●現在の糖尿病治療薬
インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる
●今回の研究で期待される治療薬
血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えることで、インスリンが作用するようになる
■まとめ
糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。
しかし、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないようです。
ぜひ根本的な治療法が開発されることを期待します。
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