by Alexandre Dulaunoy(画像:Creative Commons)
石原さとみさんを若いころから知っている人は、数年前から急に印象が変わったと感じた人も多いと思います。
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石原さとみさんの変化のきっかけに自分がやりたいことを実現させるヒントが隠されています。
(2014/11/18、デイリースポーツ)
旅に出る前は「仕事のスケジュールはもちろん、着るものや食べるものに至るまで、周りのスタッフが言うことをそのまま実行していただけだった」と振り返る。「でも、米国での1カ月は、自分のありとあらゆることを全て自分自身で決定せざるを得なくて、それがとても新鮮だったし、解放感がありました」と話す。
15歳で芸能界に身を投じてからは、何も分からないまま周囲のお膳立てに身を任せ、成長さえもどこか人任せという自分に違和感を覚えつつも、見て見ぬふりをする部分があったという。しかし、1カ月の空白期間が「自分でプロデュースすることの楽しさを実感させてくれた」と、生き方さえも変えたと強調する。
石原さとみさんが変わったといわれるようになったそのきっかけは4年前に行った1か月の語学留学だったそうです。
石原さとみさんは、自分自身で何かを決めていくということを経験し、自分でプロデュースすることの楽しさを感じたことがきっかけで、生き方が変わったそうです。
石原さとみさんのインタビューと向井理さん、山本彩さんのインタビューを合わせて読むと、自分がやりたい仕事への取り組み方について見えてくるものがあります。
俳優・向井理インタビュー「一円でもお金を貰ったらプロの仕事をする」
(2014/11/24、Newspicks)
向井:「俺が本当にやりたいのはこれだ」という自我が強過ぎると、かえって、届かない場合が多い。そうなると、誰からも評価してもらえず、本当にやりたいことが表現できるステージが降りてこない。評価を貰った上で、自分が本当にやりたいことがゆくゆくは体現できると思うのです。
「グループにとって悪影響だった」――山本彩が振り返るNMB48、一人で立ち向かった「恐怖」と「26歳の開花」(2019/12/25、Yahoo!ニュース)
「でも、やりたいことだけやったって、自分は成長しないと思うんです。最初は不本意だと思っていたものが、周囲の方に評価をしていただくなかで、自分では気が付けなかった武器がみつかるわけで」
自分がやりたい仕事をするには、周りの人が勧める(自分ではそれほどやりたいとは思わない)仕事をすることで結果を出し、評価してもらうことで、自分のやりたい仕事ができるようになることがあるということですよね。
両方の記事を比べると、一見違ったことを言っているようで、本質は同じだと思います。
要は、バランスが重要だということです。
向井理さんがインタビューの中でこう語っています。
それに、やりたいことって、きっと、マニアックな方向に行き過ぎるんですね、誰しも。やりたいことだけをやっていてもいけないし。そのバランスが大事だと思うんです。
自分がやりたい仕事と周りがしてほしい仕事のバランスをとることが最も自分がやりたいことをすることができるのではないでしょうか。
石原さとみさんの場合は、語学留学の前は、成長さえもどこか人任せにして周りが勧める仕事だけをしていたために、本当に自分を大事にできていなかったのではないでしょうか。
それが、自分からこうしたいということと周りがアドバイスすることのバランスが取れてきたことで大きく変化してきたのだと思います。
やりたい仕事だけをしたいというのは誰もが思うことだと思いますが、自分がやりたい仕事は今の自分では届かないところにあるときもあるものです。
高い山に登るときも、まずは低い山から登るトレーニングが必要なように、やりたい仕事をするためには、急いで行きたい自分からすると寄り道のように思えることも、時として必要なのです。