by starmanseries(画像:Creative Commons)
肥満でも4人に1人は健康、米ファストフード実験で検証
(2015/1/4、AFP)
米ミズーリ(Missouri)州セントルイス(St Louis)にあるワシントン大学医学部(Washington University School of Medicine)のチームが主導したこの研究では、被験者に1日当たりの食事量を1000キロカロリーずつ増やすことを推奨。主にファストフードを頻繁に食べるという方法で、体重の6%増加を目指してもらった。
すると、インスリン抵抗性や高コレステロール、高血圧、脂肪肝といった肥満に伴う症状が実験開始時にみられなかった人たちは、実験後に体重が約7キロ増加したものの、これらの代謝性合併症を新たに発症することはなかった。
一方、実験前から代謝性合併症があった人たちは、体重の増加に伴いこれらの症状が悪化した。
今回の実験でわかったことは、肥満の人でも病気になりやすい人となりにくい人がいるということです。
例えば、代謝異常のある人は体重の増加に伴い肝臓に脂肪が蓄積しやすいが、代謝に問題の少ない人は体重が増えても肝臓に脂肪が蓄積しないことが明らかになったという。
ただ、この実験を逆の視点から見れば、代謝異常のある人は、体重の増加に伴い、インスリン抵抗性や高コレステロール、高血圧、脂肪肝といった肥満に伴う症状が悪化するということを示しています。
単純に肥満だからといって不健康とは限らないということですが、4人に3人は太れば太るほど不健康になるわけですから、やはり注意が必要ですね。