参考画像:TU Delft – Ambulance Drone|YouTubeスクリーンショット
■救急ドローン|救急医療システム
「医療・農業」から「犯罪」まで:無人航空機「ドローン」の展望と課題
(2015/2/13、ハフィントン・ポスト)
オランダの名門、デルフト工科大学の大学院生アレック•モモント氏が、ドローンをAED(自動体外式除細動器)に利用することを考えたのです。実際にモモント氏は、修士号プロジェクトで、AEDとカメラ、マイク、スピーカーを備える「救急ドローン」の試作品を製作しました。実験によって、ドローンは搬送にかかる時間を平均10分から、12平方キロメートルの範囲以内なら、1分以内に短縮することができるといいます。これにより、心停止後の生存の可能性が、8%から80%に上昇します。
【http://www.tudelft.nl/en/current/latest-news/article/detail/ambulance-drone-tu-delft-vergroot-overlevingskans-bij-hartstilstand-drastisch/】
オランダのデルフト工科大学の大学院生、アレック・モーモントは救急救命にドローン(無人機)を活用してはどうかと提案しています。
(2014/11/23、WIRED)
こうしたドローンがつくられるようになったのはAEDの小型化が進んだからで、ドイツのNPOも昨年、ドローンでAEDを運ぶコンセプト機、Defikopterを開発している。
救急ドローンというアイデアが生まれたのも、AEDの小型化が進んだことも大きく影響しているようです。
この救急ドローンのメリットは2つ。
1.AEDを早く届けることによって、生存可能性が上昇する
2.カメラ、マイク、スピーカーを備えられているため、遠隔地から指示が可能
実現には法改正などが必要なようですが、可能性を探ることは重要なのではないでしょうか。
【関連記事】
- Matternet Station|自律型ドローン配達ネットワークが配備されることで医療に革命が起こる!?|スイス
- 高齢者や健康不安者の見守りサービス+ドローン+AEDというアイデア
- ウェアラブルデバイス・AI(人工知能)・スマホアプリを活用した救急医療支援システムとは?
- 腕時計型端末が異常を検知した時に、緊急時に職員を急行させたり、救急車を手配する新見守りサービス「セコム・ホームセキュリティNEO」
- 水空両用ドローンで災害支援・救急救命の可能性が広がる
- AEDを使った措置を受けた後、社会復帰をした患者が8年間で30倍以上に増えた|京都大健康科学センター
- AED 市民救命で社会復帰2倍 京大、心停止患者調査
- 【初心者向け!5G入門編】5Gで世界はどう変わる?|5Gとは?特徴は超高速・多数同時接続・超低遅延|#5G についてコレだけおさえよう!
- #5G によって産業はどう変わる?|#スマートシティ #自動車 #建設 #VR #スポーツ中継 #ショッピング #金融 #決済 #医療 #農業
【追記(2015/7/9)】
参考画像:ARの次は『拡張人間』 東大 暦本純一教授の世界|スクリーンショット
(2015/7/3、Sensors)
Flying Headは,HMDなど専用の機器を装着した人間の頭部動作とドローンの動作を同期する操作メカニズム。
<中略>
この研究を応用すれば、災害現場や緊急の医療現場などで、専門の技術者が遠隔でありながら、さも本人がその場にいるかのように的確な作業・処置を行うことができようになるという。
以前紹介した救急ドローンはAEDとカメラ、マイク、スピーカーを備えたものですが、Flying Headと同じような発想ですね。