偏頭痛の原因をアプリとビックデータの活用で解明することを目指す「頭痛ろぐ」

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by D. Sinclair Terrasidius(画像:Creative Commons)




■偏頭痛の原因をアプリとビックデータの活用で解明することを目指す「頭痛ろぐ」

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参考画像:TechCrunch

偏頭痛の原因をスマホで解明する「頭痛ログ」、GREE Venturesなどから約1億円を資金調達

(2015/3/27、TechCrunch)

世界では10億人が偏頭痛持ちだと言われているが、その原因はよくわかっておらず、抑制する薬もあるが根本的な解決にはなっていない。シンガポール発のHealint社は、この原因をスマートフォンアプリで解明しようとしているスタートアップだ。患者がアプリで記録した症状を、世界中の患者の症状ビッグデータと照合することで、偏頭痛の原因を特定する。例えば、睡眠時間が短か過ぎる、 アルコールの飲み過ぎ、といったことがわかれば、生活習慣を個人個人で改善すれば偏頭痛の症状を予防することができるはずだ。

頭痛で悩んでいる人は多いものの、その頭痛の根本原因が何かが分からずに困っている人も多いと思います。

今回紹介したアプリ「頭痛ろぐ」は、ユーザーが記録した症状を基に、世界中の患者のデータと照合することで、頭痛の原因を特定するというものです。

なぜTWITTERで「痛い」とつぶやいてしまうのか?という記事で紹介したものとして、Twitterの使い方として、自身の頭痛の原因がわからないので、それに関してつぶやくと情報が共有できるかもしれないというものがありました。

原因不明の頭痛の人は、気圧(低気圧)の変化による頭痛なのか、それとも他の原因によるものなのかわからず、そのどうしようもない不安があるがあるためにつぶやくことがあるようです。

その時の記事の感想として、このアイデアは病気の予防・発見のヒントになりそうだと感じました。

例えば、毎日の体調などを記録していくと、体調が悪くなった時に同じような行動や天気・季節の変化があったかどうかを知らせてくれるというもの。

そして、TwitterやFacebookなどの投稿から得たビッグデータに加えて、GoogleやAppleが提供しているウェアラブルデバイスが収集したデータ、天気や季節の変動、食事の記録などを総合して、病気の予防につなげようとするものが今後出てくるのではないでしょうか、と思っていたのですが、それを今回のアプリは形として実現したものです。

Healintによるビッグデータの解析は始まったばかりだが、それでもいくつかの事実はわかってきた。 花粉、季節、気温の変化等がファクターになっていることがわかってきている。また、大気汚染もファクターになっている可能性があり、現在解析を進めているところ。

花粉や季節、気温の変化が偏頭痛の要因になっていることが分かってきているそうで、また、大気汚染も偏頭痛の要因になっている可能性もあるそうです。

■まとめ

もしこのアイデアを早く実現するのであれば、

●Appleが買収してApple Watchのヘルス機能との連携する

●FacebookやTwitterが買収して、FacebookやTwitterで投稿した際に頭痛に関する項目があれば、自動的に連携したアプリで記録してもらい、それをビッグデータとして活用する

といった方法がいいように感じます。

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