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(2015/3/30、日経デジタルヘルス)
登壇した富士フイルムホールディングス 代表取締役会長・CEOの古森重隆氏は、CDI社の買収は「アンメットメディカルニーズの究極の解決策とされる再生医療での事業拡大に向けた、重要で力強いステップ。取り組みを加速し、再生医療で世界一の企業になる」と述べた。
富士フイルムホールディングスはiPS細胞の開発・製造を手掛ける米Cellular Dynamics International(CDI)社を買収すると発表しましたが、富士フイルムは再生医療で世界一の企業になることを目指すそうです。
■富士フイルムが買収したCellular Dynamics International(CDI)はどんな会社?
富士フイルム、iPS細胞関連事業に参入 – 米バイオ企業を約3億ドルで買収
(2015/3/30、マイナビニュース)
CDIは2004年に設立され、2013年7月にNASDAQに上場したバイオベンチャー企業で、良質なiPS細胞を大量に安定生産する技術に強みを持ち、大手製薬企業や先端研究機関と供給契約を締結している。現在は創薬支援や細胞治療、幹細胞バンク向けのiPS細胞の開発・製造を行っており、創薬支援向けに、心筋や神経など12種類のiPS細胞を安定的に供給している。
この買収によって、富士フイルムは、iPS細胞を使った創薬支援分野に参入することができるようになります。
■富士フイルムの強みとは?
富士フイルムは、写真フィルムのノウハウを生かし、細胞増殖の足場となる「リコンビナントペプチド(RCP)」と呼ぶ人工たんぱく質を開発。2014年12月には、自家培養表皮・軟骨などの再生医療製品を手掛けるジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)を連結子会社化するなど、再生医療分野を強化してきた
富士フイルムは、写真フィルムのノウハウを生かした技術によって、様々な分野に参入しており、特にヘルスケア分野を強化してきました。
そこで、今回掲げたのが「世界一の再生医療企業」という旗印です。
こうした旗印ができると現場は目指す方向がわかり、会社は走りやすくなるのではないでしょうか。
営業ゼロで「売れる」理由――創業13年で3900億円企業に 豪Atlassianに聞く「急成長術」
(2015/2/27、ITmediaニュース)
トップは方向性だけを決め、現場に大きな裁量を与えて都度の判断は任せることで、動きをスピードアップしている。「経営者は会社の方向性を考えることにエネルギーと時間を集中し、どう走るかは下に任せている」のだ。”
今後は、再生医療に関する製品の開発がますます行われていくことでしょう。
これからの富士フイルムに注目したいですね。
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