2015年5月4日放送のNHK「奇跡のレッスン 世界の最強コーチと子どもたち」では、フットサル日本代表監督ミゲル・ロドリゴが少年サッカーチームを一週間指導したドキュメンタリーでした。
●日本でのトレーニングメニューの弱点
by woodleywonderworks(画像:Creative Commons)
型にはまったトレーニングで、子どもが考えない。
考えさせるトレーニングメニューに。
例:パス回しをするとき、一人でもディフェンダーがいると、考えるようになる。
Mo Ali Heydarpourさんはツイッターで面白いトレーニング動画を公開していますが、こうしたトレーニングのアイデアが子供たちから生まれるといいですよね。
【参考リンク】
- Mo Ali Heydarpour|Twitter
もしかすると、これはスポーツに限ったことではないかもしれません。
桃井かおり、停滞する日本映画業界について語る
(2013/4/24、BLOUINARTINFO)
日本では、演技の勉強をすれば結局一様に同じ芝居をするようになってしまいます。 泣くといえば皆同じように泣くし、怒るというと同じにようしか怒りません。欧米の俳優たちは何度でもやるたびに違うように演じることができますし、やるたびに面白みが出せます。演劇の勉強の仕方が、とにかく全然違っているのです。彼らは戯曲を書くことも学ぶし、演出サイドから自分を見ることも勉強してい ます。役作りでも上辺だけではなくて、なぜそういうことを言うような人間になったのかということを掘り下げる訓練を非常によくやっています。
型にはまった教え方をするというのは、日本では共通した教え方なのかもしれません。
ある程度のレベルにまで引き上げるには、型にはまったトレーニングはよいでしょう。
ただ、更に上を目指すためには、自分たちで考えることが必要になります。
【追記(2017/6/20)】
アーセナル育成コーチが語る日本人選手の“弱点” 致命傷になり得る二つの傾向とは
(2017/6/19、FOOTBALL ZONE WEB)
また日本では「決められたことをチームで取り組む」練習を重視する一方で、イングランドでは「基礎練習から楽しみながら個の強さを伸ばす、ゴールを決める喜び」を強く意識させるメニューを意識づけているともいう。
アーセナルのコーチ陣によれば、日本人選手は、規律、勤勉という意味では高く評価できる特徴があるからでしょうか、決められたことをチームで取り組む練習に対しては熱心であるようですが、基礎の反復練習を嫌う傾向があるようです。
基礎の反復練習を嫌う傾向にあるからか、トラップやパスの正確性に欠けていると感じているようです。
もう一つ欠けている部分として、パワー不足が挙げられています。
技術力は高いのですが、全体的にパワー不足で、ロングパスやシュート力がそれに当たります。一定年代からは筋力トレーニングに励んでほしいと思います
おそらくこのことには、「筋トレをすると背が伸びなくなるのではないか?」という心配があると思います。
(2016/12/26、THE PAGE)
残されたフィジカルについては、久保自身も「体を大きくするのは課題なので、引き続き頑張りたい」とまだ成長途上にあると認めている。帰国時の163cm、52kgがいま現在では167cm、60kgになったが、J3でもかなり華奢なのは否めない。
立石GMも「体重はまだ軽い」と認めながら筋力トレーニングは解禁させず、身長の伸びを優先させたいとしている。
FC東京の久保建英選手は、すでに技術面においては大器の片りんを見せていますが、フィジカル面については課題があり、FC東京の立石敬之GMは身長の伸びを優先させるためにも筋トレはやらせない方向で育成を行なっているそうです。
筋トレ(筋肉を鍛える)をすると背が伸びなくなるのか?|子供の身長を伸ばすために必要な要素とは?によれば、身長が伸びるために必要な要素としては次の通りです。
●遺伝(ホルモンの分泌量)
●栄養(タンパク質・亜鉛)
●運動(体をまんべんなく動かす全身運動)
●睡眠(思春期が来る時期と身長の伸びには関係がある)
●ストレス(ストレスホルモンと成長ホルモンの関係)
身長が伸びるメカニズムには、男女ともに意外にも女性ホルモンの働きが深く関わっています。成長期を迎え女性ホルモンが分泌されると成長ホルモンの分泌を介して、身長が伸びるように働きます。一方でその分泌量が多くなると、今度は骨に働きかけて身長の伸びを停止させる働きがあります。男子より女子の方が約2年成長期が早く、また身長が低いのは、成長期前の女性ホルモンの濃度が男子より女子の方が高いこと、さらに成長期になると女性では女性ホルモンが素早く増加することが関係しているのです。
身長が伸びるメカニズムは女性ホルモンの働きがかかわっており、女性ホルモンが分泌されると、成長ホルモンの分泌を介して身長が伸びるように働くのですが、その一方でその分泌量が多くなると、今度は骨に働きかけて身長の伸びを停止させてしまうそうです。
そのことが筋トレをすると身長が伸びなくなる理由ではないかと思いますが、ある一定年代を超えると、自身の体のバランスにおいて不足している筋力を筋トレで補うことが大事なのではないでしょうか。
ただ、筋肉がついてどんなにパワーがついたとしても、サッカーに向かない筋肉の付き方をした場合、俊敏性(クイックネス)・敏捷性(アジリティ)という言葉で日本人選手がよく評価される特質が失われてしまう恐れがあります。
そのため、人体を理解してバランスを意識する|身体を大きくするウエイトトレーニングはダメ|イチロー×稲葉篤紀対談でイチロー選手がコメントしたように、自分自身に持って生まれたバランスがあり、本来のバランスを保つことが大事だと思いますので、人体のことを学びながらトレーニングに取り組むことが重要だと思います。
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●ミスをしてもいい
なぜ日本人選手は“得点感覚”がないのか? ダビド・ビジャが考える「得点力不足」の深い理由https://t.co/LdJSx8lfot
✅失敗を恐れる傾向にあるから。
育成年代における日本の公式戦の多くがトーナメント形式で、負けたら終わりのノックアウト方式となっている。— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 24, 2021
「中は危険。外側から。安全第一」というコーチの考え方がチームの考え方になってしまう。
ゴール近くでボールを持っていても怖がらない。
ミスをしてもいい。ミスはつきもの。
次しないようにするにはどうしたらよいかを考える。
この考えは、「勇気」ともつながるのではないか。
「HARD THINGS」(著:ベン・ホロウィッツ)
困難だが正しい決断をするたびに、人は少しずつ勇気を得る。逆に安易な間違った決断をするたびに、人は少しずつ臆病になっていく。
それがCEOの決断なら、勇気ある企業と臆病な企業の差となる。
勇気のあるチームと臆病なチームの差は、困難だけどチームにとって良い決断を続けていったかどうか。
困難な決断にはミスがあっても仕方ない。
もしその決断をしなかったら、チームは臆病になってしまうのだ。
【追記(2017/6/20)】
アーセナル育成コーチが語る日本人選手の“弱点” 致命傷になり得る二つの傾向とは
(2017/6/19、FOOTBALL ZONE WEB)
「日本人選手は若年層からも“ミスを恐れる傾向がある”と思います。プレーを見ていると、ミスをするより安全なパスを送る傾向にある。だからこそミスを恐れず、指導者側はミスを責めない前を向く指導が必要になります」
フットサル日本代表監督ミゲル・ロドリゴが指摘していたことと同様に、アーセナルのコーチ陣によれば、日本人選手のプレーをみているとミスを恐れる傾向があるように感じるです。
●速く考える
「頭の中に2秒先が見えるタイムマシーンを作る」(ミゲル)
●褒める
褒めて育てることが大事と書くと、その本質を見失ってしまうことがある。
褒めて育てることの本質は、子どもをちゃんと見ていてあげることだと思う。
自信がない子どもに、「そのプレーはいい」ということで、子どもの気づいていない強みを見つけてあげるのだ。
そうすると、きっと子どもは「見てくれているんだな。気づいてくれているんだな」と心の底で感じているはずだ。
ミスを見つけるのは簡単。
子ども自身が気づいていない強みを見つけよう。
●自信
心(自信)のボトルが底ついている子どもがいる。
褒めることで心のボトルに自信を注いであげる
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●子どもは”小さな大人”ではない
親の考え/事情/都合を押し付けない。
子どもには子どもの考え・世界がある。
大人は最初から大人だったわけではなくて、子どもの時にいろんなことを経験して、考えて、感じて、大人になっているんですよね。
●不機嫌な子どもは放っておく
不機嫌なのはかまってほしいから。
不機嫌になる状況で不機嫌にならなかった時に褒める
●自分の才能を周りのために使う喜びを知ってほしい
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