by Tetra Pak(画像:Creative Commons)
「貧困家庭の子どもは脳まで小さい」という衝撃
(2015/5/26、.dot)
英ネイチャー誌によると、コロンビア大学の神経科学者キンバリー・ノーブル博士らのチームが全米1099人の子どもや若者に行った調査で、年収2万5千ドル(300万円)未満の貧困家庭の子どもたちの脳の表面積は、年収15万ドル(1800万円)以上の家庭の子どもより最大で6%小さいことが分かった。年収数千ドルの最貧困層になると、子どもの言語、読み書き、意思決定、記憶力などは特に低下。貧困が原因で感性や学習能力を刺激するための玩具などが不足し、親と過ごす時間も不十分であることが悪影響を及ぼしているという。
コロンビア大学の神経科学者キンバリー・ノーブル博士らのチームが行なった調査によれば、貧困家庭の子供の脳の表面積は、裕福な家庭の子供よりも最大で6%小さいということがわかったそうです。
その理由としてこの記事では2つ取り上げています。
1.貧困が原因で感性や学習能力を刺激するための玩具などが不足
2.親と過ごす時間も不十分である
1.貧困が原因で感性や学習能力を刺激するための玩具などが不足
刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる仕組みが解明によれば、刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる仕組み(海馬の神経細胞の成長を促す)が解明されたそうです。
間違いだらけの育児法|ホンマでっかTV 5月2日によれば、脳のネットワークの形成には、動く物&話しかけ&音楽が必要で、こうした刺激が豊富な環境で育てた方が子どもの脳は発達するそうです。
確かにおもちゃがあることで感性や学習能力が刺激されるのでしょうが、その理由を貧困とするのは残念ですよね。
こういうときこそ物がない時代の昔からの知恵を借りて創意工夫で遊ぶというのが大事なのではないでしょうか。
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2.親と過ごす時間も不十分である
中流階級の家庭の子どもは貧しい家の子どもより2300万語多く言葉を聞いている?によれば、学校に入る前の段階で、イギリスに住む中流階級の子どもは貧しい家の子どもより、2300万語も多く言葉を聞いているということがわかりました。
生まれてから3歳までの間、裕福で安定した家庭で育つ子どもは貧しく不安定な家庭で育つ子供よりも、両親の口から肯定的な言葉を44万個以上も聞くのだそうですが、このことは子供の性格にも影響を与えると考えられます。
「2歳未満の子供にはテレビを見せないで」、米国小児科学会が指針によれば、テレビがついていると、親はあまりしゃべらなくなりますが、親が喋らないと、子供は親の言葉を聞くことができないために、言語の発達が遅れてしまうそうです。
つまり、大事なポイントは、親子間のコミュニケーションが十分に取れているかということ。
もっとしっかりと親子間のコミュニケーションをとってほしいですね。
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