by Alisha Vargas(画像:Creative Commons)
■血液1滴でがんの早期診断|2015年夏、乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始める
(2015/5/28、日経デジタルヘルス)
このプロジェクトでは、1回(1滴)の採血で10種類以上のがんを早期診断できる技術を、2018年度末までに開発することを目指す。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が国立がん研究センターや東レ、東芝など9機関と共同で実施している「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」プロジェクトでは、血液一滴または尿や唾液からがんを早期診断する技術を2018年末までに開発することを目指しているそうです。
採血1回で13種のがんが診断できるようになる!?によれば、がんによって、患者の血液中のマイクロRNAの種類や量が変動することがわかっており、マイクロRNAを目印として活用し、胃がんや食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類のがんを発見するシステムの開発を開始しているそうです。
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現状で解析が最も先行しているのは、乳がんだ。1000例以上を解析済みで、マイクロRNAとの関係が「かなり明確に分かってきた」(同氏)。マイクロRNAを利用して99%以上の感度と特異度で乳がんを診断でき、直径3mmの乳がんも診断できたという。
国立がん研究センター研究所 分子標的研究グループ 分子細胞治療研究分野長の落谷孝広さんによれば、最も解析が進んでいるのが乳がんなのだそうです。
乳がん検診を受けない理由の中には、「マンモグラフィは痛そうだから」という理由で受けない人も多いため、余り痛みが伴わない診断方法が確立されると検診を受ける人も増えるかもしれません。
また、乳がんマンモグラフィー定期検診で議論沸騰=40代勧めず-米政府作業部会によれば、誤判定や過剰診断によるリスクと受診による利益を比較した場合、40代はリスクがほかの年齢層より高いという理由で、40代の定期検診は勧めないと勧告したことが以前話題になっていましたが、今回の記事によれば、がん診断の精度も高いということですので、マンモグラフィーに変わる診断方法になるかもしれません。
2015年夏には乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始めるそうですので、期待ですね。
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【参考リンク】
- 「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」(PDF)|NEDO研究開発プロジェクト
■まとめ
現在がん診断に関しては、「血液」「尿」「唾液」「呼気」から診断する研究が行われています。
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がんの早期診断に関する研究が進むと同時に、人工知能を活用してがん治療のスピードアップも進むのではないかと期待されています。
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ただ、今の私たちにできることは、できるだけがんにならないような健康的な生活習慣を身につけること。
世界一受けたい授業 5月2日|エクオール|健康な血管を作る為の3つの習慣|最新のがん予防法やがんになっても長生きできる生活習慣|たけしの本当は怖い家庭の医学からがんのリスクを上げる条件・下げる条件について紹介したいと思います。
がんのリスクを上げる条件
1.加齢
がん全般
2.家族歴
3.4.喫煙
肺がん・胃がん・食道がん・肝臓ガン・すい臓がん・口腔がん・膀胱がんなど
5.大量飲酒
肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんなど
※1日1合以内に抑える
6.濃い味
7.肥満
乳癌(閉経後)・肝臓がん・大腸がん
8.糖尿病
肝臓がん
がんのリスクを下げる条件
1.野菜
食道ガン・胃がん
2.果物
3.運動
大腸ガン・乳癌(閉経後)・子宮体がん
4.コーヒー
※カフェイン以外のコーヒー特有の成分が関係していると考えられる
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5.大豆
乳癌・前立腺がん
6.歯磨き
食道ガン・咽頭癌・口腔がん
※がん発生にかかわる物質を作る常在菌を洗い流すため
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7.緑茶
胃がん(女性)
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