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■歯周病から糖尿病が悪化する?|そのメカニズムと歯周病予防のポイント
by Marc Samsom(画像:Creative Commons)
(2015/6/4、読売新聞)
倉治ななえ・日本歯科大病院臨床教授が4日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、歯周病の原因となる菌は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを弱めて糖尿病を悪化させるほか、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気の原因になると説明した。
糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加によれば、糖尿病と歯周病には悪循環を起こす関係があるそうです。
- 糖尿病が進行すると、免疫機能が低下し、歯周病を起こす細菌が増えることから。
- 歯周病が重症化すると、その細菌と戦おうと「TNF-α」と呼ばれるタンパク質が出されるが、そのTNF-αがインスリンの働きを悪くして、血糖値のコントロールをも悪化させるから。
また、歯周病になり、歯を失うことになれば、糖尿病患者に適した繊維質の豊富な、噛みごたえのある食事ができなけくなり、少ない食事量では食事の満足感が得られなくなってしまいます。
さらには、糖尿病患者に歯周病があると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるともいわれています。
■歯周病と生活習慣病の関係
年齢が進むに従って、症状の進んだ歯周炎の比率が高くなり、35歳から44歳では82・5%の人が歯周病に罹患(りかん)しているそうです。(厚生労働省の2005年度歯科疾患実態調査)
歯周病菌の出す毒素が歯肉や歯を支える骨を侵す作用の研究が進むにつれて、これらの毒素は、全身をめぐって糖尿病や心臓血管系の疾患など生活習慣病にも影響を与えていることが明らかになってきています。
→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら
■歯周病予防のポイント
虫歯・歯周病予防には歯磨き粉・歯ブラシ選びが重要からポイントをまとめます。
- フッ素入り歯磨き剤を利用すると、失った歯の成分が補い、歯が健康な状態に戻る可能性が高くなる
- フッ素を届けるためには、毛先が細くて段差のある歯ブラシを使うのが効果的
糖尿病予防のためにも、歯周病予防のためにも、歯ブラシ選び・歯磨き粉選びをきちんと行ないましょう。
→ 歯周病とは|歯周病(歯肉炎と歯槽膿漏)の症状・原因 について詳しくはこちら
→ 歯周病は糖尿病の合併症の一つ!?糖尿病と歯周病の関係 について詳しくはこちら
→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら
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