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■中高年の糖尿病患者の死亡リスクは女性で2倍、男性で1.6倍―日本人10万人を調査
(2015/6/2、読売新聞)
糖尿病はさまざまな病気を招くことが知られているが、糖尿病にかかっていること自体が死亡リスクを上昇させることが、日本人約10万人を調査したJPHC研究から分かった。5月3日発行の英医学誌「BMJ Open」(2015; 5: e007736)に報告した国立国際医療研究センター糖尿病研究センターの加藤昌之氏らは、中高年の糖尿病患者の死亡リスクは女性で2倍、男性で1.6倍と発表した。
日本人約10万人を調査した研究によれば、中高年の糖尿病患者の死亡リスクは女性で2倍、男性で1.6倍だったそうです。
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糖尿病になると、リスク要因が重なる部分が多いため、高血圧・高脂血症・脂質異常症になりやすいといわれています。
また、糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、がんになりやすいそうです。
おそらく、こうしたことから死亡リスクが高くなるのではないでしょうか。
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ストレスにさらされた女性は「男性よりも高脂肪・高糖度の食事に偏りやすい」
P.S.
ちなみに、<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に-厚労省研究班によれば、日頃から熱心に運動している糖尿病患者は、ほとんどしない人に比べて死亡の危険性がほぼ半分に下がるという結果が出たそうです。
どんな運動であっても、筋肉に刺激が入り、血糖値を下げることに役立つので、運動をする習慣をつけましょう。
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運動で筋肉を鍛えることによって、インスリンの効き方が良くなり、血糖降下に結びつきます。
ためしてガッテン(NHK)5月12日 AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる
・藤井宜晴教授(首都大学東京)
筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。
インスリンと同等くらい強力なのだそうです。
・宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)
どんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。
血糖値を下げるグルット4活性術で糖尿病対策|たけしのみんなの家庭の医学
筋肉量が減ると、糖の保管場所が減る⇒血液に流れ込み、血糖値が上がる.
グルット4(GLUT4)は糖の保管に関わっている。
グルット4は筋肉の中にあるたんぱく質で、筋肉内に血液中の糖を取り込むという作用を持つ。
グルット4を活性化させるには、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要。
有酸素運動や筋トレといった筋肉の収縮を伴う運動をすることによって、インスリンなしで直接グルット4が活性化される。
※筋トレは短時間で効く!また、インスリンを節約することができる。
グルット4が糖を取り込み血糖値が下がる。
●筋トレの効果
1.筋肉の刺激によって直接グルット4が活性化する
2.筋肉量が増えることでグルット4も増加する
つまり、筋トレは血糖値を下げるには一石二鳥!
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