オスの存在理由とは?|性淘汰は種の遺伝的優位性を保つための重要な仕組み




■オスの存在理由とは?|性淘汰は種の遺伝的優位性を保つための重要な仕組み

Kiss

by Pedro Ribeiro Simões (画像:Creative Commons)

オスの存在理由、実験で証明される

(2015/6/15、WIRED)

すべての個体が無性生殖するシステムのほうが、多くの数の子孫を生み出すためにはずっと効果的なはず

にもかかわらず、なぜ生き物のほとんどの種で有性生殖が行われるのでしょうか?

なぜなら、性淘汰はネガティヴな遺伝的変異をなくし、遺伝子プールのなかにポジティヴな遺伝的変異を維持することに役立つからです

強い性淘汰が行われることで種の遺伝的優位性が保たれ、そのことによって、種が生き延びていくそうです。

世界人口70億人に|なぜ男性過多になっているのか?で紹介した著書「だから、男と女はすれ違う」によれば、

「およそ1000年後にはY染色体が跡形も消えてしまうおそれがある」(性の未来)(ネイチャー、2000年)(オーストラリア国立大学 ジェニファー・グレーブス)

とありますが、種の遺伝的優位性を保つという視点から見れば、起こりえないのではないでしょうか?

もしそれが起こるとするならば、生物が持つ性淘汰による種の遺伝的優位性を保つ仕組みを外部からコントロールできるようになったときでしょうね。