なぜドラマーは手と足をバラバラに動かすことができるのか?|「個性」とは神経細胞のつなぎ方の個人差|神経細胞を都市設計だと想像してみてください




■なぜドラマーは手と足をバラバラに動かすことができるのか?

Untitled

by Soumyadeep Paul(画像:Creative Commons)

ドラムを演奏している人の脳の中ではどんなことが起こっているのか?

(2015/8/18、GIGAZINE)

ビートを刻み始めると、ちょうど耳の知覚に位置している聴覚皮質が活発になり、脳全体の働きとして単なる音が音楽へと変化して行きます。

さらに長い期間にわたって演奏を継続していると、脳の中では神経細胞のシナプスが形成される髄鞘形成(ずいしょうけいせい)がおこり、演奏に対する脳の能力が徐々に強化されることに。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、脳の神経細胞というのは、情報の通る量の抵抗が下がったり上がったりすると、道が増えたり太くなったりするそうです。

つまり、神経細胞は使えば使うほど密になる。

この本の中で、糸井さんは神経細胞同士を一度「都市設計」だと考えてみると表現しています。

例えば、自分が全く知らないことに関しては、田舎の整備されていない細いあぜ道のようなところを想像してみてください。

Trails

by Thomas Bresson (画像:Creative Commons)

細いあぜ道では通るのが精いっぱいで、注意してゆっくり進む必要がありますよね。

自分の知識に自信があるという分野に関しては、何車線もあるような高速道路をイメージしてみてください。

多くの情報量をすごいスピードで行きかっているような感じです。

ここで、「ドラムを演奏している人の脳の中ではどんなことが起こっているのか?」に戻ります。

なぜドラマーは手と足をバラバラに動かすことができるのか?

今回の記事を参考にすれば、最初はみんな同じでつたない動きだったと思います。

しかし、長い間にわたってドラムをたたくことによって、神経細胞のシナプスが形成され、演奏に対する脳の能力が徐々に強化されていったのだと思います。

つまり、田舎の細いあぜ道が高速道路になったというわけですね。

最初は慣れていないことでも次第に覚えていくというのは、脳の中で情報の通る量の抵抗が上がり下がりしていて、道が大きくなって言っているというわけなんですね。

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この実験を考案し、VR装置を使った究極の社会学研究を行なおうとしているスタンフォード大学のジェレミー・ベイレンソン教授は、脳の中で腕と脚の回路の書き換えを行なうのに、普通の人ならたった4分しかかからないことを発見した。われわれのアイデンティティーは、思っているよりはるかに流動的なのだ

腕と脚の使い方を逆にするという実験によれば、人間はその逆転現象を理解して、脳の中で腕と脚の回路を書き換えて、動かすことが4分でできるようになったそうです。

人間はこのようにしか動けないというのは思い込みであり、実際の我々の脳というのは柔軟であることがわかります。

そして、このつなぎ方には個人差が生まれるのですが、このつなぎ方の個人差が、つまり、「個性」というわけです。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)

同じ人間と言っても最低限のつながり方は一緒でも、つなぎ方に個人差がある。

 

新しいことを覚えたい人は、刺激を増やしていきましょう。

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