#落合陽一「あらゆる体験は多次元になる」× #猪子寿之「高次元で考える」|これからの未来とは




■落合陽一「あらゆる体験は多次元になる」×猪子寿之「高次元で考える」|これからの未来とは

Quinta dimensión

by David Santaolalla(画像:Creative Commons)

落合陽一さんと猪子寿之さんが語った中で共通しているのが、次元の話。

落合陽一が語る: コンピュータデザインの未来とは

(2015/6/24、Qreators)

我々にとって、縦・横・奥行き・時間の4次元のパラメータはそれぞれ重要な意味を持っていると思いますが、コンピュータにとってみれば違う配列に入ったデータ構造にすぎず、相互のデータの関係性はあまり重要ではないはずです。コンピュータを基準で考えてみれば、二次元のイメージを超越して考えられる、むしろそれが普通になってくるはずです。

つまり、今まで我々は2次元の不自由な窓で世界を切り取り、イメージを共有することで社会を維持してきた。不自由な切り捨てと変換で我々はイメージを捉えていたけど、コンピュータが導入されることで、あらゆる体験は多次元になる。

<中略>

だってコンピュータって3次元に止まらないんですよ、さっき言ったようにどんなデータの系列があっても、縦でも横でも奥行きでも時間でも、それこそ4次元でも5次元でも6次元でも等価に計算できる。 人間は3次元か4次元くらいまでしかイメージできないけど、それよりも高次元なものを設計することが可能です。

チームラボ猪子寿之、インターネット時代の知性を語る

(2015/6/10、ダイヤモンドオンライン)

同じように、普段三次元や四次元で考えている人は、なぜ世の中の人は二次元でしか考えられないんだろうと思っています。でも、99%の人は二次元で考えているから、それが普通だと思って気づいていない。ありとあらゆる概念を直感的に二次元で考えているがゆえに思考がすごく浅いんです。本来は三次元とか四次元とか高次元で考えるべきなんですね。その点、インターネットの世界は超高次元です。

ほとんどの人があらゆることを二次元に置き換えて考えているそうだ。

それは今の人間にとって”普通”で”楽”だから。

わかり易い例を猪子寿之さんが紹介している。

インターネットができた時も、世の中の人は皆、二次元で考えていたから、ついついトップページがあって、そこから階層的な二次元構造でポータルをつくってしまった。でも見る人も二次元でしか考えていないからわかりやすかったはずです。

ただこれからのインターネット&コンピュータの未来は違ってくる。

4次元でも5次元でも6次元でも等価に計算できるコンピュータを基準にして考えれば、今までのイメージの発想を飛び越えたものができてくるはずだ。

今はその転換期に来ている時。(落合陽一さんや猪子寿之さんが同じような考えを持っていて、発言しているというのは自然なこと)

だからこそ、多次元に物事を考える思考に切り替えていかないといけない。

もっと面白い世界を見たいならね。




PLANETS vol.9 東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト

新品価格
¥1,512から
(2017/3/28 21:34時点)

P.S.

今の時代は「アートをどうやって作るか」っていうことと、「テクノロジーをどうやって作るか」っていうことが近しい世の中になってきている。

<中略>

つまり、アーティストは昔はメディア(油絵・彫刻)の上で表現技法を発明するだけでよかったんですけど、今はあるメディアの上で通用する表現技法だけでなくて、メディアそのもの、つまり発明も同時に行っていかないとそれは芸術表現にならない時代です。 この発明と芸術行為の繰り返しの中で、次の世界の美的感覚をどうやって作っていくかっていうのが、僕の生涯の課題であり、自分の人間性を捧げながらやっていることです。

Verily(元Google X)のProject Baseline studyの目的は、病気のサインを見つけ病気の予防をすること!?でも紹介したが、アートの進化は技術革新と共に起きているそうだ。

グラフィックアートの新たな可能性を探る 森俊夫教授 京都文教大学

実は、アートと技術革新は非常に密接な関係を持っています。例えば、屋外に出ての写生が可能となったのは、「絵の具を入れるためのチューブ」が開発されたから。絵の具が乾くことなく持ち運べるようになったことで、印象派と呼ばれる画家たちの作品も生まれたのです。

テクノロジーを発明し、アートを作っていくというのは昔から行われてきたそうだ。

アートとテクノロジーは相容れないものかと思っていたが、実はそうではないのだ。

【追記(2017/1/29)】

Tilt Brush Artist in Residence

VRで3次元に絵を描く体験をすれば、子供たちの発想も変わっていくかもしれませんね。

【関連記事】







P.S.

4D Toys: a box of four-dimensional toys, and how objects bounce and roll in 4D

【参考リンク】