映画「ターミナル(The Terminal)」から学ぶ英語学習法





■映画「ターミナル(The Terminal)」から学ぶ英語学習法

the terminal

by Gisela Giardino(画像:Creative Commons)

トム・ハンクス主演の映画「ターミナル(The Terminal)」(2004年)のストーリーは、ある目的でアメリカに入国しようとした主人公が、祖国クラコウジアでクーデターが起きたことでパスポートが無効となったため、アメリカへの入国も出国もできなくなってしまって、空港に足止めされてしまい、空港内で生活を始めるというものです。

その主人公は英語を話すことができないため、祖国のニュースを知りたい一心で英語の勉強を始めるのですが、その勉強法が興味深いものです。

川島永嗣選手が教える外国語習得における3つのコツとは?でも紹介しましたが、リーディング(読む)・リスニング(聞き取る)・スピーキング(話す)・ライティング(文章を書く)が総合的な英語力をアップさせるために欠かせない要素ですが、ターミナルの主人公も実践しています。

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■リーディング(Reading)

空港内にあるクラコウジアで使われる言語の読み物と英語版のものを読み比べながら、単語を学んでいます。

そして、ニュースで流れてくる文字とその単語を合わせながら、次第に学んでいきます。

ドラマ「FRIENDS」が出てきたのは、アメリカのドラマといえばという理由もあるのでしょうが、ドラマでの会話表現が優れた内容だからなのかもしれません。

■リスニング(Listening)

周りには英語を話す人しかいないので、否が応でも英語を聞くことになります。

ただ、主人公が英語が話すことができないことが周りの人も分かっているので、ゆっくり話しかけてくれています。

●リスニング能力向上に関する研究

参考画像:脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上~RとLの音の違いに反応する脳活動をニューロフィードバックで強化する技術を開発~(2017/6/15、情報通信研究機構・大阪大学)|スクリーンショット

脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上~RとLの音の違いに反応する脳活動をニューロフィードバックで強化する技術を開発~

(2017/6/15、情報通信研究機構・大阪大学)

本手法では、rightとlightの音を聞いている時の脳波から音の聞き分けに関連する脳活動パターンを取り出し、その大きさを円としてフィードバックし、学習者にはその円を大きくするようにイメージしてもらいました。その結果、本人は、音の聞き分けの学習をしているつもりがなくても、無意識にrightとlightの音の聞き分けが5日間程度で出来るようになりました。これが実用化されれば、効率よくリスニング能力を向上できる教育手法となることが期待されます。

情報通信研究機構・大阪大学の研究によれば、音の違いに対して反応する脳活動(Mismatch Negativity: MMN)を強化するニューロフィードバック技術を開発し、これにより、5日間程度の学習で英単語のリスニング能力が向上することが明らかになったそうです。

参考画像:脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上~RとLの音の違いに反応する脳活動をニューロフィードバックで強化する技術を開発~(2017/6/15、情報通信研究機構・大阪大学)|スクリーンショット

【参考リンク】

■スピーキング(Speaking)

主人公は、最初はまったく英語を話すことができない設定です。

最初は単語だけで話し、少しずつ単語の組み合わせが増えていって、文章で話すようになり、そして、自分の気持ちを表現できるようになってきます。

■ライティング(Writing)

「書く」場面といえば、空港内のビザ取得などの用紙に記入する場面だけなので、ライティングだけは映画ではあまり描かれていません。

■まとめ

英語に限らず外国語を学ぶために必要なのは、「どうしても外国語を使う必要に迫られる」「知りたいことがあるが、外国語でしか書かれていない」「コミュニケーションをしたい(話したい)」というような学習する理由がはっきりしていることではないでしょうか。







P.S.

クソ映画ってホントにキーッですよね…(水野晴郎風)

(2017/3/10、GACKTオフィシャルブログ)

普段、飛行機に乗っている間は
ボクにとって有意義な勉強の時間。
ほとんどと言っていいほど
英語の参考書を読んでいる。

<中略>

こうやって本を読んで
繰り返し使うことで話せる様になる。
みんなが思うほど語学は難しいものではない。
柔軟と同じ様に繰り返し
諦めずにやることだ。

GACKTさんは、数カ国語を話しますが、実際に習ったことはほとんどないそうで、本(英語の参考書)を読んで、繰り返し使うことで話せるようになったそうです。

語学学習を継続することが重要なのでしょうね。