by iamthatphotoguy(画像:Creative Commons)
自閉症の人、方言話さない傾向 弘前大教授らが調査
(2015/7/31、朝日新聞デジタル)
自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さない――。
弘前大教育学部の松本敏治教授(特別支援教育)らの調査によれば、自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さないことがわかったそうです。
その理由としては、次のようなことが考えられるそうです。
方言には相手との距離感を表現する側面があり、社会性の発達障害であるASDには習得が難しいのではないかと松本教授らは考察。
方言を話すということは、相手との距離感を表現することなんて考えたこともありませんでしたが、確かに、初対面の相手でも方言で話すと急に親しい関係にあるようなかんじがします。
方言が、コミュニケーションにおいて、距離感を表現するという手段であると考えれば、ASDは社会性の発達障害であるため、方言を話さないというのは自然なことなのかもしれません。
【参考リンク】
- 自閉症スペクトラムの方言不使用について-方言の社会的機能説による解釈-PDF(researchmap)
- 自閉スペクトラム症の方言不使用についての解釈 一言語習得から方言と共通語の使い分けまで-PDF(researchmap)
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