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妊婦が魚を食べると、子供の認知機能が高まり、発達障害が起こりにくい

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【目次】




■妊婦が魚を食べると、子供の認知機能が高まり、発達障害が起こりにくい

Kiss the Fish

by Mark Mitchell(画像:Creative Commons)

妊婦が魚を食べると「子供の発達に好影響」という研究結果

(2016/1/23、Forbes)

妊婦が魚を食べるとその子供は認知機能が高まり、ASD(自閉症スペクトラム)等の発達障害が起こりにくいことが、スペインの環境疫学研究センターCREALの研究で分かった。

妊娠中に魚をたくさん食べた女性の子供は、認知機能テストでより高い得点を記録し、ASDなどの発達障害の発生も少ないことがわかったそうです。

妊娠中1週間340Gの魚を食べると胎児に良い?によれば、1週間に340g以下の魚類を摂っていた妊婦から生まれた子供は、340g以上摂っていた妊婦からの子供に比べて、言語能力、運動能力、社会性、すべての面で発達が遅れていたそうです。

■なぜ妊婦が魚を食べると子供の認知機能の発達のためにいいの?

妊娠初期(妊娠3ヵ月まで)に魚を摂取すると、子供の認知機能の発達に最も効果的なようだ。オメガ3脂肪酸と、いくつかの海藻に特有のドコサヘキサエン酸(DHA)が有効だと考えられている。DHAは一般的に、神経組織の発達や脳が機能するために必要な成分だからだ。

働く母親が子どもの夕食の主菜に魚料理を調理するのは9.3%|子供に魚を食べさせたほうが良い理由とはによれば、オックスフォード大学の大規模研究でも、健康な学童期の児童のDHA濃度が低い場合、読解力や記憶力が低く、DHA摂取を増やすことで、児童の認知発達を向上させることがわかっているそうです。

DHAは子どもの脳の発達を促し、記憶力、集中力、読解力、視力などを向上させるほか、睡眠を改善させる働きがあるそうです。

子どものDHA摂取と学習および行動能力に対する影響を研究している、オックスフォード大学のアレックス・リチャードソン博士によれば、現在の日本の子供の食事は魚料理中心だった昔に比べて肉料理中心になってきているため、オメガ3脂肪酸のDHAを摂取することがますます重要になっているそうです。

→ オメガ3脂肪酸 について詳しくはこちら

→  DHA・EPA|DHA・EPAの効果・効能・食品 について詳しくはこちら

■妊娠中にどれくらいの魚を摂取すればいいの?

アメリカで妊婦に勧められている魚の摂取量は週340グラムなのですが、この340gという数字は、FDA(米国食品医薬品局)のガイドラインで、水銀中毒のリスクを避けるために、妊婦の魚の摂取量は1週間に340gまでとしているようです。

魚に含まれる水銀が、胎児の神経系の発達に悪影響を及ぼす可能性があるのだ。アメリカ食品医薬品局(FDA)は妊娠中の女性に対し、メカジキやサメ、メキシコ湾のアマダイといった大型の魚は、少量でも摂取を控えるように呼びかけている。しかし、今回の調査では、クロマグロのような大型の魚による副作用は認められなかった。あるいは、そういった大型の魚に含まれる脂肪酸が、水銀による副作用を上回る効果を発揮している可能性もある。

しかし、今回の研究によれば、大型の魚も含め、魚を多く食べたことによる副作用は見られなかったそうです。

欧米人に比べて魚を多く食べる機会の多い日本人にとっては週340gという量は週2回青魚を食べれば十分摂取可能です。

サメ、メカジキ等の大型魚には水銀等を多く含んでいる可能性があるので、妊婦はその摂取を避けた方が良いとされていますが、私たちが日ごろから食べる機会が多いのは、イワシ、サバ、ニシン、ブリ、カツオ、マグロ、サケなどの青魚であり、それほど心配する必要はないと思います。

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→ 魚介類(オメガ3・EPA・DHA・タウリン・亜鉛)を積極的に摂る|おすすめの健康的ライフスタイル10箇条 についてくわしくはこちら







自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さない!?|弘前大

Communication

by iamthatphotoguy(画像:Creative Commons)




自閉症の人、方言話さない傾向 弘前大教授らが調査

(2015/7/31、朝日新聞デジタル)

自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さない――。

弘前大教育学部の松本敏治教授(特別支援教育)らの調査によれば、自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さないことがわかったそうです。

その理由としては、次のようなことが考えられるそうです。

方言には相手との距離感を表現する側面があり、社会性の発達障害であるASDには習得が難しいのではないかと松本教授らは考察。

方言を話すということは、相手との距離感を表現することなんて考えたこともありませんでしたが、確かに、初対面の相手でも方言で話すと急に親しい関係にあるようなかんじがします。

方言が、コミュニケーションにおいて、距離感を表現するという手段であると考えれば、ASDは社会性の発達障害であるため、方言を話さないというのは自然なことなのかもしれません。

【参考リンク】







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毎年4月2日は「#世界自閉症啓発デー(#WorldAutismAwarenessDay )」

Ojas's Second Official Shoot

by Harsha K R(画像:Creative Commons)




■毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)

「世界自閉症啓発デー」とは|世界自閉症啓発デー公式サイト

国連総会(H19.12.18開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。

毎年4月2日は「世界自閉症啓発デー」なのだそうです。

■ADHDとは?

「大人の発達障害」悩む人に光明 重症でも1日20分で改善できる

(2016/7/20、JCASTニュース)

ADHDは、落ち着きのなさや衝動的な言動、注意力不足などを特徴とする発達障害。従来は、小学校入学時あたりに発症、中学校入学の頃には大半の子どもの症状が消えるとされてきたが、最近は、成人後も続く人が多く、また、新たに成人後に発症するタイプがあることがわかってきた。職場や家庭で周囲の人と衝突し、悩みを抱える人が多い。

【ADHD(注意欠陥・多動性障害)の主な症状】

●集中できず、忘れ物が多い(不注意)

●落ち着きがなく、じっとしていられない(多動性)

●結果を考えずに、思いつきの行動をする(衝動性)

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自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さない!?|弘前大

弘前大教育学部の松本敏治教授(特別支援教育)らの調査によれば、自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さないことがわかったそうです。

方言が、コミュニケーションにおいて、距離感を表現するという手段であると考えれば、ASDは社会性の発達障害であるため、方言を習得することは難しいと推察されるそうです。

米小児科学会が妊婦の飲酒を勧めないことを勧告|聴覚や視覚、心臓、骨、腎臓などに問題が生じる可能性や注意欠陥多動性障害(ADHD)の原因にもなる

米小児科学会が子どもの発達障害の危険が高まることから妊婦の飲酒を勧めないことを勧告しました。

ADHDがかなり重い人でも1日に1回20分程度の運動を続ければ、気持ちを明るくし、やる気の向上につながる!?

米ジョージア大学のパトリック・オコーナー教授らのチームによれば、ADHDがかなり重い人でも1日に1回20分程度の運動を続ければ、気持ちを明るくし、やる気の向上につながるそうです。

■まとめ

「フォーカス」(著:ダニエル・ゴールマン)には注意欠如障害を持つ人たちに興味深い才能があることが紹介されています。

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創造的なひらめきが浮かぶ直前、マインド・ワンダリングに関係する脳の領域が活発になることがわかっている。そして、興味深いことに、注意欠如障害を持つ人たちの脳を調べてみると、この部分が非常に活発なのである。注意欠如障害を持つ成人の場合、そうでない人に比べて独創的思考のレベルが高く、実際に創造的な成果を達成するケースも多い。ヴァージン・グループを築き上げた実業家リチャード・ブランソンは、自らを注意欠如障害を持ちながらも成功した例であると公表している。

アメリカ疾病予防管理センターの統計では、子どもの10パーセント近くに多動性に関連した何らかの障害がみられるという。成人になると、多動性は消失し、注意欠如障害が残る。成人の4パーセント前後がこうした障害を持つと思われる。レンガの新しい用途を見つける、というような創造的課題を与えられると、注意欠如障害を持つ人たちは、集中力が続かないにもかかわらず(あるいは、集中力が続かないからこそ、というべきかもしれない)、優れた結果を出す。

※マインド・ワンダリング(心の徘徊)とは精神活動の対象から注意がそれて徘徊する心の動きのこと。

多動性を持つ人の中には、創造的なひらめきを持ち、様々な分野で成功した人が多いそうです。

多動性がある人のことを障害を持つとあるが、なぜ人間には多動性という性質が遺伝されているのでしょうか。

それは、本来人間は移動する生き物=移動する知性だからなのではないでしょうか。

つまり、そもそも人間は移動する知性なのだから、多動性という性質を持っていて当然なのです。







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