> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 血糖値 > 睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?
■糖尿病患者の血糖コントロールが上手くいかなくなると睡眠障害が起きる!?
by Timothy Krause(画像:Creative Commons)
(2015/8/16、産経WEST)
糖尿病患者の血糖コントロールがうまくいかなくなると、睡眠の質が低下し、不眠などの睡眠障害が起きることが、大阪市立大学大学院のグループの研究により明らかになった。
以前糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?(2015/4/14)で取り上げましたが、大阪市立大学大学院のグループの研究によれば、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害(血糖値・動脈硬化)を予防できる可能性があるそうです。
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■血糖値の高い人ほど徐波睡眠の時間が短くなる?
糖尿病患者の睡眠状態を調べたところ、血糖値の高い人ほど、徐波睡眠の時間が3割程度短くなるなど、睡眠の質が悪化していることが分かった。
徐波睡眠とは何なのでしょうか?
ノンレム睡眠は4段階に分けられ、最も深い眠りである3段階と4段階を「徐波睡眠」と呼ぶ。
<中略>
睡眠の中でも「徐波睡眠」は重要で、知覚、思考などをつかさどる大脳皮質を休息させ、熟睡感のある質の高い睡眠が得られる。さらにこの間に、血圧や血糖を調節する自律神経(副交感神経)が活発に働くとされる。
ここから考えられることは2つの可能性です。
1.徐波睡眠では、血圧や血糖を調節する自律神経(副交感神経)が活発に働くと考えられており、睡眠の質が低下すると、血糖値のコントロールがうまくいかなくなる
2.血糖値のコントロールがうまくいかなくなると、睡眠の質が低下し、不眠などの睡眠障害が起きる
■睡眠障害のある患者は、動脈硬化になりやすい?
睡眠障害がある患者は、頚(けい)動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになった。
<中略>
稲葉教授らはこれまでの研究で、糖尿病患者の睡眠障害が心筋梗塞や脳卒中を引き起こす早朝の高血圧や血糖値の上昇などにつながることも突き止め、悪循環に陥いる危険性を指摘。
睡眠障害が、動脈硬化や高血圧、血糖値の上昇につながる可能性があるそうです。
■まとめ
今後は、糖尿病の治療に睡眠障害の治療が含まれるようになるかもしれませんね。
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睡眠時間を毎日6時間、あるいはいつもより1時間でも多く睡眠をとった場合は、インスリン抵抗性が9%改善されたそうです。
睡眠時間が短いと、血圧が高いという結果が出たり、また糖尿病の発症リスクが高くなったり、さらには肥満度が高くなるなど、睡眠不足が健康に影響を及ぼしているようです。
睡眠不足になると、食欲のバランスをとるグレリンとレプチンのバランスに影響を与えてしまい、食欲が増え、満腹を感じにくくなるそうです。
夜更かし好きの人は朝食を抜く人が多いため、新陳代謝を早い時間から促す重要なチャンスを逃しがちだ。
米シカゴ大学の研究によると、たとえ短期的な睡眠不足であっても、健康な体が糖尿病患者のごとく糖分を処理するようになるという。
睡眠不足になると、グレリンが増えて食欲が増し、レプチンが減って満腹を感じにくくなってしまうそうです。
<中略>
一晩寝不足しただけでも、グレリンの過剰とレプチンの低下は起こる、つまり、太りやすい体になるようです。
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