参考画像:Fairy Lights in Femtoseconds: Tangible Holographic Plasma (SIGGRAPH)|YouTubeスクリーンショット
「Fairy Lights in Femtoseconds」落合陽一さんインタビュー:「アートはもうテクノロジーでしかなくなる」
(2015/8/17、ギズモード)
アートって明日からの世界の見方を劇的に変えてしまうようなことがすごい重要で、それってもうテクノロジーか技法の発明からしかこないんじゃないかなと思います。
猪子寿之さんがいっていたのは、孫正義さんは歴史に名を残すことはなく、あまり知らないような画家が歴史に名を残す理由として言っていたのは、画家(アーティスト)は認識のパターン、世界の新しい見方を発見したことがすごいからだといっていました。(Harvard Business Review July 2015)
#アナザースカイ #猪子寿之
「パリの通り、雨」(ギュスターヴ・カイユボット)という作品では地面も濡れていて、傘もさしているのに、「雨」が描かれていない。もしかすると昔の人は雨が今のように見えていなかったかもしれない。https://t.co/ny1bTSNMyr— hakuraidou (@hakuraidou) 2016年5月7日
#アナザースカイ #猪子寿之
「大はしあたけの夕立」(歌川広重)という作品では雨を線で描いている。アーティストの提示によって雨が見ているのかもしれない。アートやサイエンスのおかげで人は世界をより見えるようになったかもしれない。https://t.co/AER9LmjKuB— hakuraidou (@hakuraidou) 2016年5月7日
落合陽一「あらゆる体験は多次元になる」×猪子寿之「高次元で考える」|これからの未来とはやVerily(元Google X)のProject Baseline studyの目的は、病気のサインを見つけ病気の予防をすること!?でも紹介しましたが、アートの進化は技術革新と共に起きています。
グラフィックアートの新たな可能性を探る 森俊夫教授 京都文教大学
実は、アートと技術革新は非常に密接な関係を持っています。例えば、屋外に出ての写生が可能となったのは、「絵の具を入れるためのチューブ」が開発されたから。絵の具が乾くことなく持ち運べるようになったことで、印象派と呼ばれる画家たちの作品も生まれたのです。
テクノロジーを発明し、アートを作っていくというのは昔から行われてきたそうです。
しかし、これからの時代はアーティストにとって厳しい時代になるのではないかというのが、落合陽一さんの予測です。
世界がコンピューター化したとき、人間はもっと自由になると思うんですよね。ただアーティストにとっては苦しい時代ですよ、なかなかコンピューター(の思想のフレームワーク)倒せないからね。
俺たちがはっとするような、心からびっくりするようなものっていうのは、テクノロジーのほうからどんどん生まれてくるようになってきている。
「アートはもうテクノロジーでしかなくなる」というのが俺の持論なんです。技法やメディアの発明はアートの表現を加速してきたけど、今ってすごい速度で発明が起こるじゃない。
そしたらコンテンツよりもテクノロジーが重要になってしまう。
近い将来、コンピューターと実世界の区別がつかない時代が来たら、コンピューターの殻をどうやって破るか、どうやって認識の外の世界へ越境するかということがアートになるはずです。
コンピュータ・人工知能はあらゆるものをデータ化して、膨大な量の情報の中から様々なパターンを予測するはずです。
つまり、世界がコンピュータ化すると、新しい認識のパターンを生み出すのが難しい時代になってくるということです。
これからのアーティストは、新しい技術革新を行える人にしかなれないかもしれません。
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