by DFID – UK Department for International Development(画像:Creative Commons)
■私達はすでに”サイボーグ化”している!?|バイオハックの視点から
「Fairy Lights in Femtoseconds」落合陽一さんインタビュー:「アートはもうテクノロジーでしかなくなる」
(2015/8/17、ギズモード)
ギズ バイオハックのレベルが「義足のほうが優れていたら脚を切って義足に変えるか?」とかそういうことではなくなってきているんですね。もっと次の段階というか…。
落合 そう、もっとナチュラルにバイオハックされていく。義足かっこいいけどね。ただバッテリーに問題があると、ちょっとなあとは思います。足がもう一本生えたりしないかな? 足の裏の感覚がけっこう好きで、これを失いたくはないので、感覚がある義足があれば欲しい。その辺の問題を全部ひっくるめて作りたいですけどね。あとは足より、指(手)がもう2本ぐらいあるといいなと思います。肩のあたりからもう2本ぐらいあるといいな。ロボットアームつけるみたいなインタラクションもありですね。
「義足のほうが優れていたら義足に付け替えるか」という問いや「指(手)を増やす」というアイデアは一見するとおかしなことを言っているようにも思います。
しかし、ある面から見るとすでに私達は”サイボーグ化”しているとも考えられるのです。
(2015/7/3、Sensors)
「結局は”程度”の問題なんですよ。たとえばあなた。あなたも立派なサイボーグですよ。なんらかの携帯情報端末をもっていますよね?家にはホームオートメーションとAIセクレタリー。それらのデータが災害や事故で失われたら、あなたはどうなりますか?自分の生活をそこまで電子的な装置に依託してしまっているのに、”自分はサイボーグ”でないと言っても説得力はありませんよ。あなたにとって携帯情報端末は既に第二の脳だ。科学の歴史は人間の身体機能の拡張、つまり人間機械化の歴史といっても差し支えない。だから”程度”の問題なんです。」
SENSORSという記事で紹介されているアニメ「PSYCHO-PASS」に登場する、脳と神経以外を全身サイボーグ化した泉宮寺豊久は「肉体を機械化することに抵抗はないのか」と言う問いについて上述したように答えました。
ある側面から見れば、人はすでに道具・テクノロジーによって機能を拡張し、能力の限界を越えています。
だからこそ、「義足のほうが優れていたら義足に付け替えるか」という問いや「指(手)を増やしたらどうなるか」ということについて考えることは重要になってくるのです。
つながっていても孤独?|つながりすぎることで失ったものとは何か?で紹介した「錯覚の科学」(著:クリストファー・チャブリス ダニエル・シモンズ)にはこう書かれています。
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テクノロジーのおかげで、人は能力の限界を超えることができる。だが、どんな機械にも限界がある。それを私たちが認識して、はじめて機械は役に立つ。テクノロジーの限界を誤解すると、機械のせいで私たちは周りのものに気づきにくくなってしまう。
テクノロジーの進歩によって、人間は能力の限界を超えることができる時代です。
だからこそ、人間の身体とは何か、について考えないといけないと思います。
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