■「ワンホップ」を生み出す努力をし続けた人が「ファーストペンギン」になる
by Meg Price(画像:Creative Commons)
「Fairy Lights in Femtoseconds」落合陽一さんインタビュー:「アートはもうテクノロジーでしかなくなる」
(2015/8/17、ギズモード)
要は、世界には「あとワンホップでいきそうなんだけど、そのホップを思いつかない」っていう状態(のテクノロジー)がいっぱいあって、そこを頑張って考えるのがうちの研究室なんです。あとワンホップでいけるならひたすら物理実験と検証を繰り返せば、ワンホップ+コンピューター的創造力でいきなりツーホップできる。これをいかにやるかがポイントです。
メディアアーティストの落合陽一さんで印象的な言葉は多いのですが、特にこの記事で繰り返されていたのは「ワンホップ」です。
このホップというのは、アイデアとか飛び越えるとか発想とかに言い換えられると思いますが、このホップの部分が生みの苦しみであり、プロダクトやサービスにおける他との違いを生み出す重要な要素だと思います。
最近思っていたのは、ユーザーにとって目の行き届いたサービスやプロダクトが多い一方で、驚くようなものが生み出されていないということ。
その理由は、ユーザーにその「ワンホップ」を頼りすぎたからではないかというものです。
ユーザーにアンケートをとって、「こういう点の使い心地を改善してほしい」といったユーザーの声を集めることで、プロダクト・サービスの質は向上したと思います。
ただ、そうすることによって、プロダクトやサービスの欠点が少なくなったものの、プロダクトやサービスの長所が消えてしまったり、スケールが小さくなってしまった印象が否めません。
つまり、このことは、ユーザーの声を聞くという楽(ラク)をとることで、プロダクトやサービスを作る側の人間が「ワンホップ」を考える努力を放棄したともいえるのではないでしょうか?
ユーザー目線も重要ですが、これからはプロダクトやサービスを作る側が頑張って考えて、「ワンホップ」を生み出すことがカギになってくると思います。
最近よく目にするのが「ファーストペンギン」という言葉。
ファーストペンギン|The First Penguin
「First Penguin」とは、群れの中で最初に海へ飛び込むペンギンのことです。最初に飛び込む=リスクをとることから、起業家を表現するときにも使われます。
「ワンホップ」を生み出すというのは「ファーストペンギン」になるということ。
人とは違った/飛び越えた発想をするから、場合によっては変な人扱いをされるかもしれません。
しかし、それが「ファーストペンギン」なのだと思います。
そして、私は、常に「ファーストペンギン」であり、「ワンホップ」を生み出す努力をしている人を尊敬しています。
「楽しいことをしたいんだったら 楽はしちゃダメだと思うよ」(甲本ヒロト)
世界には、きみ以外には
誰も歩むことのできない唯一の道がある。
その道はどこに行き着くのか、
と問うてはならない。
ひたすら進め。(ニーチェ)
P.S.
ファーストペンギンについて
ファーストペンギンの話は実際は押されているだけという話は本当なのだろうか?
検索してみてもその情報には行きつかず、そうらしいという情報しかない。
検索の仕方に問題があるのか、それとも情報自体が本当なのか?
気になる。https://t.co/xSM3EyEaJ6 https://t.co/NtQQ0Eo9Hb— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年10月19日
「ファーストペンギン」のアイデアはカーネギーメロン大学のランディ・パウシュ(Randy Pausch)の著書「The Last Lecture」が由来なのだそうです。https://t.co/X30XfYbMq8https://t.co/SHfy2Sa13w
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年10月19日
実は知られていない、ペンギンの生態とは…~ペンギン会議・研究員、上田一生さんをゲストに迎えて~https://t.co/gjsSEKv2q9
実は謎だらけ!知られざるペンギンの生態https://t.co/lBwLWgxAIG pic.twitter.com/wNPEpm4hej— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年10月19日
【関連記事】