アルコールCMの出演者年齢を25歳以上に引き上げ、「ゴクゴク」「ぐびぐび」という効果音の使用を止める―酒類業中央団体連絡協議会


Cheers!

by Jakob Montrasio(画像:Creative Commons)




「ごくごく」「ぐびぐび」やめます アルコールCM

(2015/9/1、朝日新聞)

酒類の製造販売の9団体でつくる「酒類業中央団体連絡協議会」は8月31日、アルコール飲料のテレビCMなどの出演者の年齢を、これまでの20歳以上から25歳以上に引き上げる方針を明らかにした。「ごくごく」「ぐびぐび」という効果音の使用や、のど元のアップもやめる。同日開かれた内閣府の作業部会で報告された。

「酒・たばこ18歳解禁を 自民特命委提言」というニュースについて考えるでは、飲酒、喫煙を18歳に引き下げるという提言がされているニュースをお伝えしましたが、「酒類業中央団体連絡協議会」はアルコールのCMの出演者の年齢を25歳以上に引き上げ、効果音の使用やのど元のアップを自主的に止めるようにしたそうです。

出演者の年齢の下限を25歳にするのは、「若いタレントのCMは、未成年者にも飲酒への関心を高めている」と指摘されたため。

国会議員が「飲酒、喫煙も18歳から責任を持てるようにした方がいい」と引き下げに賛同する一方で、民間の「酒類業中央団体連絡協議会」がアルコールCMの基準を厳しくするというのは興味深いですよね。

そして、もう一つ今回興味深いと感じたのはこの部分です。

18歳から飲酒できるオーストラリアと、21歳からの米国では、「明らかな成人」としてCMに登場できるのは25歳以上と定めていることを参考にした。

アメリカやオーストラリアで「明らかな成人」を25歳にしたのはどのような基準によるものかはわかりませんが、成人の基準にもいろいろとあるものなのだということがわかります。

■まとめ

「酒類業中央団体連絡協議会」がアルコールCMの基準を厳しくしたというのは、未成年者の飲酒への関心を高めていることが指摘されたからであり、それだけ飲酒が未成年の健康や非行に影響を与えるということなのではないでしょうか。

楽しいお酒が飲めるように、良い方向に進むことを望みます。







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