「なぜミャンマーで白内障患者が急増したのか」から白内障の原因について考える


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■「なぜミャンマーで白内障患者が急増したのか」から白内障の原因について考える

Lake Inle

by Staffan Scherz(画像:Creative Commons)

なぜミャンマーで白内障患者が急増したのか

(2015/9/13、東洋経済オンライン)

実は世界で最も失明率が高い国はミャンマーなのです。そして、うち約70%が白内障による失明なのです。

世界で最も失明率が高い国はミャンマーで、その70%が白内障によるものなのだそうです。

→ 白内障とは・白内障の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

■ミャンマーで白内障患者が多い原因

なぜ、ミャンマーで白内障患者が多いのでしょうか。

白内障は紫外線や喫煙、肥満といったこととも関係しています。そのため、近年、白内障は、発展途上国の40代からの比較的若い世代でも患者が急増しているのです。

ミャンマーで白内障が多い理由は、まずは、紫外線。次に、喫煙です。ミャンマーではタバコが安く、1本からバラ売りをしています。こうしたことの影響か、15歳以上の喫煙率が7.7%と、周辺諸国と比べてもかなり高い状態です。そして最後は、肥満の問題です。ミャンマーでは米を日本の約3倍も消費している上に、糖分の多い清涼飲料水やお菓子などを多く摂取する食生活になってしまっています。

ミャンマー特有の要因をまとめてみます。

  • 紫外線が強い
  • タバコが安く、15歳以上の喫煙率が7.7%と、周辺諸国と比べてもかなり高い
  • ミャンマーでは米を日本の約3倍も消費している上に、糖分の多い清涼飲料水やお菓子などを多く摂取する食生活

■白内障の原因

白内障(はくないしょう)とは|慶応義塾大学病院

原因は個人要因(加齢、性別、遺伝)と環境要因(喫煙、ステロイド内服など)にわけられます。

<個人要因>

●加齢

加齢に伴い核硬化、皮質白内障、後嚢下白内障がでます。

白内障といえば、加齢による影響が多い目の病気というイメージがありますが、発展途上国では40代からの若い世代でも白内障が急増しているそうで、加齢だけが原因でないことがわかります。

●性別

性別では、女性は男性と比べ白内障になるのが早く、皮質白内障が多いとされています。

女性ホルモンの影響があるそうです。

女性の核性白内障の発病リスクを低くするにはビタミン・ミネラル類を多く含んだ健康的な食事が重要によれば、ビタミン・ミネラルなどバランスよい食生活や禁煙といった健康的なライフスタイルが女性の白内障の発症リスクを減らすということがわかったそうです。

●遺伝

双子の白内障の進行を調べた研究から、遺伝が白内障の進行に重要な要因であることが報告されています。

白内障の原因に遺伝もかかわっているようです。

<環境要因>

白内障の原因の環境要因には、喫煙、紫外線、糖尿病、ステロイド内服、肥満などがあります。これらの環境要因に共通することは、要因へさらされる量が多いほど白内障になる危険が増すということです。喫煙なら喫煙量が多いほど、紫外線なら紫外線にあたる量が多いほど、糖尿病なら血糖が高くその期間が長いほど、白内障になりやすいということです。

環境要因のポイントは、リスク要因にさらされる量が多いほど白内障になりやすくなるということです。

ミャンマーで白内障が急増している原因として挙げられているのは、紫外線による活性酸素の影響、喫煙(ミャンマーでは喫煙率が高い)、肥満(米を多く食べる食事に加えて、糖分の多いものを多く摂取する食生活)や糖尿病です。

白内障の原因としては、遺伝と加齢による影響が最も大きいですが、紫外線などの環境要因によって白内障になるリスクが高くなってしまいます。

最近では、白内障が左右の目で進行度に差がある例に着目し、糖尿病白内障の予防を「エピジェネティクス」という現象から研究がすすめられています。

「糖尿病白内障」抑える物質発見 福井大チーム、予防薬開発へ道

(2017/4/21、福井新聞)

エピジェネティクスは、細胞の中にあるDNAの配列は正常だが、DNAが巻き付いているタンパク質の性質の変化によって、通常とは違う遺伝子情報が現れることを指す。DNAの配列の変化によって発症する遺伝病に対し、DNAの配列が変化せずに、ストレスなどによって通常とは違う遺伝子情報が現れ、生活習慣病など後天性疾患の原因になっているとして注目されている。

「糖尿病白内障」を抑制する物質発見|エピジェネティクスの働きを阻害することで糖尿病による白内障を予防する点眼薬への期待|福井大によれば、生活習慣などによって後天的に現れる病気の原因として「エピジェネティクス」に注目が集まっているそうで、福井大学工学研究科の沖昌也准教授と医学部の高村佳弘准教授らによる共同研究によれば、糖尿病白内障の進行を抑える化合物を世界で初めて発見したと発表したそうですので、将来的には糖尿病による白内障を点眼薬で進行を抑えることができるようになることが期待されます。

■まとめ

つまり、ミャンマーでの白内障患者を減らすためには、

  • 紫外線対策(UVカットのサングラスをつける)
  • 禁煙
  • 食生活を改善(糖分を控えめにする)

などによって、リスク要因にさらされる量を少しでも減らしていくことが重要になります。

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