阿藤快さん死去、69歳 15日に仕事場に現れず、自宅ベッドで発見
(2015/11/16、デイリースポーツ)
15日午後2時ごろ、連絡がとれないことを心配した所属事務所のスタッフが家族と都内の自宅を訪れたところ、ベッドの中で亡くなっていたのを発見した。病死とみられる。
阿藤快さんが亡くなったそうです。69歳でした。
■気になる病名は?
事務所のスタッフによると、最近疲れた様子を見せ「背中が痛い」と言っていたという。
阿藤快さんの死因と背中の痛みが直接関係があるかどうかはまだわかりませんが、背中の痛みが病気の前兆となることがあります。
大動脈解離とはどんな病気?|大動脈解離の症状・原因によれば、急性大動脈解離が起こった時には、突然の激しい胸や背中の痛みがあり、激しい痛みでほとんどの人が気を失ってしまうほどなのだそうです。
大動脈解離の原因は、動脈硬化(血管が弾力性や柔軟性を失った状態)であり、また、発症者の大半が高血圧なのだそうです。
⇒ 動脈硬化 について詳しくはこちら
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また、急性心筋梗塞の前兆にも「背中の痛み」がありますし、すい臓がんがある程度進行すると、はっきり黄疸が出たり、腹痛も強くなり、背中や腰に痛みが走り、体重の減少といった症状もみられるようになります。
背中の痛みが病気の前兆ということもありますので、体調がすぐれないという方は一度病院で診ていただくとよいかもしれません。
【追記1】
(2015/11/16、シネマトゥデイ)
16日に69歳で亡くなったことが一部で報じられた俳優の阿藤快さんの死因が、大動脈瘤破裂胸腔内出血であったことが、事務所関係者への取材で明らかになった。
阿藤快さんの死因が、大動脈破裂胸腔内出血だったそうです。
【参考リンク】
【追記2】
(2015/11/16、東スポWeb)
「本人から『心臓の血管のとこが詰まってる』と聞いたのは何年も前。血圧を下げる薬や痛風の薬は飲んでましたが、何かするほどではなく、通院もしてませんでした」
記事によれば、持病らしい持病はなかったということでしたが、高血圧や痛風の薬を飲んでいたとのことで、注意すべき兆候は出ていたのかもしれません。
「高血圧」で医療機関未受診が約半数によれば、高血圧と診断されても、治療のために医療機関を受診していない人が約半数だったそうです。
病院を受診しなかった理由としては、「生活習慣を変えることで改善しようと思ったから」(35.4%)、「自覚症状がなかったから」(27.1%)、「放っておいても問題が無いと思ったから」(12.5%)なのだそうです。
高血圧を放っておくと、動脈硬化によって、脳卒中や心筋梗塞など様々な病気の原因となります。
また、腎臓の機能低下、動脈硬化などを進行させることもあり、糖尿病や心筋梗塞、脳血管障害などの生活習慣病を合併しやすいので、注意が必要です。
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【追記3】
(2015/11/17、スポニチアネックス)
福田医院(横浜市)の福田伴男院長は、「大動脈破裂胸腔内出血」について、「動脈硬化、つまり動脈の老化が起こっていたことで引き起こされる。60歳以上の人で背中に痛みを感じたら、動脈硬化や心臓疾患を疑うべき」と指摘する。
阿藤さんのケースは、老化していた動脈が破裂し、胸腔に勢いよく血液が流れ込んだ。「そうなると、即死のような状態となる」と福田院長。背中の痛みについては、「心筋に酸素や栄養を送る冠状動脈に老化が起こると血の流れが悪くなり、背中が痛くなる」と説明した。
背中の痛みがサインといわれていますが、それだけで病気を判断するのは難しいので、マッサージなどをして解消をしようとしたのでしょうね。
■大動脈瘤とは?
(2009/9/10、オムロン)
大動脈は、心臓から出て胸部、腹部にいたる、からだの中心を走る最も太い血管のことです。太さは胸部で直径約3cm、腹部でも約2cmもあります。
その太い血管で動脈硬化が進むと、血管内壁の弾力性が低下し、さまざまな異常が起こりやすくなります。もろくなった血管内壁に高血圧などの要因が加わり、血管がコブのようにふくらんだ状態になるのが大動脈瘤。
大動脈は心臓から出る最も太い血管のことです。
大動脈瘤は、動脈硬化が進んで、血管内壁の弾力性が低下し、高血圧などの要因が加わって、血管がこぶのようになった状態を言います。
こちらのページを参考に「大動脈瘤」(今回は胸部大動脈瘤)という病気の特徴についてまとめてみます。
- 発症年齢は70歳代がピークですが、50歳代から増え始める。
- 男女比では、男性が女性の3倍程度になる。
- 大動脈瘤が破裂して出血を起こすと、胸部の場合には胸や背中に強い痛みを感じ、呼吸困難に陥ることもあります。
- 胸部大動脈瘤の場合、ふくらんだ血管が周囲の器官を圧迫すると、いろいろな症状が出やすくなります。
たとえば、声帯の神経を圧迫するとしわがれ声になったり、気管を圧迫すると呼吸が苦しくなったり、食道を圧迫すると嚥下障害(飲み込みにくい)を起こすなどの例です。
高血圧・動脈硬化のサインをしっかりと見極めることが、大動脈瘤の早期発見につながるのではないでしょうか。
高血圧や動脈硬化のサインがある人は、一度病院でチェックしてもらうことをお勧めします。
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