医者や病院よりもモバイルアプリやオンラインコミュニティを信頼する時代が来る?




Close up person using smartphone

by Japanexperterna.se(画像:Creative Commons)

医者に行くより「アプリで診断」を選ぶ米国人が急増中

(2016/1/9、Forbes Japan)

利用者は大幅に増加し、今後数年で人々は医者にかかるより先に、まずはこの種のアプリで健康チェックを行うようになると、複数の調査結果が示唆している。

この記事によれば、今後数年で人々は医者にかかるよりもまず健康関連アプリで健康チェックを行なうようになるだろうという予測を立てています。

Yahoo Japan、薬の「治験」の協力者を募る取り組みを始める|薬の種類の多様化に伴うによれば、医療情報に関する検索が1日当たり100万件以上に上るそうで、GOOGLE、病気に関する検索結果に症状と治療法の「ナレッジグラフ」カードを表示すると発表によれば、Googleで検索されるキーワードの20件に1件は健康や病気に関するものなのだそうです。

モバイルアプリで健康チェックをしていなくても、すでに健康・医療情報にアクセスしている人は多いわけで、それがモバイルアプリによる移行するというのはごく自然なことといえるでしょう。

米ITOnlineのデータによると、現時点で既にアメリカ人の3分の2が、医療機関を受診するより、スマートフォン等のデジタル端末による健康管理を支持している。また、プライスウォーターハウス(PWC)の調査でも、成人が少なくとも一つの健康、フィットネス関連アプリをダウンロードしており、その数が過去2年間の数字を16パーセント上回った。

スマホユーザーの約58%が健康関連アプリをダウンロード|どんなアプリが人気なのか?で紹介したNYU Langone Medical Centerは、2015年6月にアメリカ国内のスマートフォン所有者1,604名を対象に実施した調査で、約58%のスマートフォンユーザーが健康関連アプリをダウンロードしたことがあると回答しています。

基礎体温を記録し排卵日を管理するアプリを提供する米Kindaraは、最近の調査で出産を控えた女性の多くが、かつてない程モバイルアプリを利用していると報告した。

妊娠アプリ「GLOW」 ユーザー1000人が妊娠、と発表によれば、GLOWというアプリは、基礎体温や月経期間などを記録できるようになっていて、そうしたデータを基に排卵日などを予測し、妊娠しやすい期間を表示してくれるそうです。

健康管理、フィットネス関連アプリに対する関心は高く、今後もこの流れは続くのではないでしょうか。




■医師や病院よりもモバイルアプリやオンラインコミュニティを信頼する時代が来る?

ただ、気になるのは、医師や病院よりもスマホのアプリの方を信頼するようになっていくかどうかです。

医者の側も、こういったアプリが提供するシステムにアクセスしなければ、時代の流れから取り残されることになる」とPWCは述べている。

<中略>

Kindaraは、女性たちが主治医の言うことを聴く前に、モバイルアプリのデータやオンラインコミュニティーでやり取りされる情報を信頼するようになると予測し、2016年には、女性たちの足がクリニックから遠のき、さらにスマホに頼るようになるとしている。

【#世界一受けたい授業】肝臓の検査・エゴマで肝臓がん予防・肝臓がん治療(泉並木)|1月9日によれば、C型肝炎治療薬は劇的に進歩し、今では90%近くの患者が治るようになっているそうですが、その一方で、古い知識を持った医師によって、治療が勧められないというケースもあるそうです。

患者は自分ごとであるため、自分の健康について一生懸命に調べようと努力して、ある分野の知識に関しては医師よりも優れてしまうというケースも出てくるでしょう。

※ただ、間違った情報をそのままうのみにしてしまうケースも否定できません。

しかし、医師はすべての分野を勉強することができず、場合によっては古い知識で患者を救うことができないということが起こっているのです。

そうなることで、ユーザーは医師や病院から離れ、モバイルアプリのデータやコミュニティの方を信用するようになっていくと考えられます。

そのため、これからの時代は、医師や病院もモバイルアプリのデータやオンラインコミュニティにつながらなければ取り残されていくかもしれません。







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P.S.

[OGC2008#03]「2ちゃんねる」と「ニコニコ動画」のひろゆき氏が語る,ゲーム・コミュニティ・文化

(2008/3/1、4gamer)

そしてその場合,肩書きは邪魔になります,例えば僕が言っちゃうと,もう正しいんだと思い込んじゃう人って,やっぱりいるんですよね。

「私は大学教授です」って書いちゃえば,「大学教授が書いているんだから正しいだろ」って信じてしまう人がいるけれども,それと情報の信頼性は本来違うはずです。

 匿名でいながら説得力のある人って,結局情報ソースを持っていたりとか,合理的に結論を導いていたりとか,誰が見ても納得できる理由を持っているわけです。

情報としてはそっちのほうが信頼性が高くなるんじゃないのかなと思っているんですけど。

情報の信頼性というのは、誰が書いたかが重要であるのではなく、いかにしっかりとした情報ソースやデータといった証拠をもとに積み上げていくかが重要であるのだと思います。

医者や病院とか、モバイルアプリやオンラインコミュニティという分け方ではなく、しっかりとした情報ソースをもとに皆が語り合えるようになっていくといいですね。