10代が「Instagram」「Twitter」で検索するのは「今」「リアル」というモノの価値観が高くなっているから

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by verkeorg(画像:Creative Commons)




■10代は「Instagram」「Twitter」で検索する

知りたいことは「Twitter」「Instagram」で検索–友達の言葉を鵜呑みにする10代

(2016/2/20、cnet)

Googleが33%でトップなのは大人世代と変わらないが、次いでTwitter(31%)、Instagram(24%)、Yahoo!(12%)となっている。なんと、GoogleとTwitterは利用率がほぼ同じ。InstagramはYahoo!の2倍となっているのだ。

検索といえば、GoogleやYahoo!を思い浮かべる人が多いと思いますが、若者を対象にしたLIDDELL調べ(2016年2月)によれば、検索サービスとして、TwitterやInstagramを利用している若者が多いそうです。

調べることの違いで検索サービスを使い分けているようです。

■Google

GoogleやYahoo!は、主に「分からないことを探す時」という理由で使われていた。Googleは、さらに「正しい情報を探す時」という理由で使われている。

GoogleやYahoo!はわからないことを探す時に使っているそうです。

■Twitter

ニュース速報、ライブ情報、ゴシップ・トレンドなど、最新の情報を探す時に使っているのだ。

Twitterは、検索エンジンでは探せない情報、例えば、速報性のあるニュースやライブ情報などを調べたいときに使っているそうです。

例:電車の遅延状況、地震

■Instagram

10代は主に画像を通して情報を得たい場合、つまり髪型や洋服、ネイル、メイク、食べ物、観光地を探す時に利用するという。

<中略>

飲食店や観光地ではハッシュタグが活用されている。

髪型や洋服、ネイル、メイク、食べ物、観光地などの画像を通じて情報が欲しい場合にInstagramを使っているそうです。

大きく分けると、過去に起きたことを調べるときには「Google」「Yahoo!」を使い、今起きていることを調べるときには「Twitter」「Instagram」を使っていると考えられます。

【追記(2016/5/11)】

女性のSNS利用と消費行動に関する調査、トレンド情報の検索と購入のきっかけはグーグルからインスタグラムへ

(2016/5/11、FMJ)

ほぼ毎日または、週に数回投稿している女性を「インフルエンサー型」、月に数回投稿または、一度も投稿したことがない女性を「フォロワー型」と定義づけた。

<中略>

「知らないことを調べる際、検索に利用しているもの」としては、インフルエンサー型・フォロワー型ともに検索エンジンである「Google」「Yahoo!」を利用してはいるものの、インフルエンサー型の33.5%、フォロワー型の22.5%が「Twitter」、インフルエンサー型の33.9%、 フォロワー型の17.8%が「Instagram」と回答。トレンド情報の検索ツールとしてSNS が活用されていることがわかる。

「知らないことを調べる際、検索に利用しているもの」

Google(インフルエンサー型77.7%、フォロワー型80.4%)
Yahoo!(インフルエンサー型65.8%、フォロワー型62.0%)
Twitter(インフルエンサー型29.9%、フォロワー型18.5%)
Instagram(インフルエンサー型15.8%、フォロワー型7.2%)

「トレンドを知りたい際、検索に利用しているもの」

Google(インフルエンサー型37.0%、フォロワー型33.6%)
Yahoo!(インフルエンサー型36.0」%、フォロワー型30.0%)
Twitter(インフルエンサー型33.5%、フォロワー型22.5%)
Instagram(インフルエンサー型33.9%、 フォロワー型17.8%)

以上の結果からわかることは、知らないことを調べるときにはGoogle・Yahoo!に偏っているが、トレンドをつかむ場合には、検索サイトだけではなくTwitterやInstagramといったSNSもその選択肢に含まれているのがわかります。

高城剛×石田衣良の対談から考えるコンテンツのヒントとは?で紹介した高城剛さんが言っていたのは、

「会う」「ライブ」「生」というモノの価値観が高くなっている

ということです。

10代は「今」に関心があるからこそ、それに適したツールである「Twitter」「Instagram」を活用しているのです。

そして、もう一つの理由として、「リアル」を求めていると考えられます。

Googleは使わない、SEO対策しているから——Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」

(2016/3/3、TechCrunch)

「Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて…ネットってリアルじゃない。Instagramは検索することで言葉より画像が表示される」。

自分が憧れていたり、友達の「リアル」のライフスタイルを知りたいと考えているからこそTwitterやInstagramを活用していると考えられます。

■まとめ

10代は「今」「リアル」に関心があるからこそ、それに適したツールである「Twitter」「Instagram」を活用しているのです。







【追記(2016/3/17)】

【小嶋 陽菜(AKB48)×ハイロック】 最新のデジタルアイテムを使いこなす、こじはる流おしゃれライフ!

(2016/3/17、Difa)

小嶋 陽菜:そうなんだ。うーん、Googleで検索して出てくるモノって、もう既に世の中にあるモノ、みんなが知ってるモノしか出てこないって感覚なんですよね。私は、新しいモノとかみんながまだ知らないものを見つけたいし発信したいから、Instagramアプリの「発見」てとこに流れてきて可愛いと思った投稿のハッシュタグをたどってみたり、そこで「おすすめ」に出てきたアカウントを開いてみたり……。何か探そうって目的があって検索するよりも、出会っていくっていう感じかなぁ。

Googleで検索して出てくるものは、「すでに世の中にあるもの、みんなが知っているもの」であり、Instagramで検索して出てくるものは、「新しいもの、みんながまだ知らないもの」という感覚があるようです。

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