> 健康・美容チェック > すい臓がん > すい臓がんを血液検査で早期発見する方法を開発 RNAに着目|東大
■すい臓がんを血液検査で早期発見する方法を開発 RNAに着目|東大
by Vall d’Hebron Institut de Recerca VHIR(画像:Creative Commons)
(2016/6/4、読売新聞)
東大病院の岸川孝弘医師(消化器内科)らは、膵臓がん患者の血液に特定のRNA(リボ核酸)が健康な人より多く含まれていることに着目。このRNAだけにくっつく特殊な物質を開発し、わずかな血液でも量を測定できるようにした。
東京大学のチームによれば、すい臓がん患者の血液に特定のRNAが健康な人より多く含まれていることに着目し、膵臓がんを血液検査で見つけ出す技術を開発したそうです。
採血1回で13種のがんが診断できるようになる!?によれば、がんによって、患者の血液中のマイクロRNAの種類や量が変動することがわかっており、マイクロRNAを目印として活用し、胃がんや食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類のがんを発見するシステムの開発を開始しているそうです。
血液1滴でがんの早期診断|2015年夏、乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始めるによれば、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が国立がん研究センターや東レ、東芝など9機関と共同で実施している「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」プロジェクトでは、血液一滴または尿や唾液からがんを早期診断する技術を2018年末までに開発することを目指しているそうです。
今まで早期発見するのが難しい病気が早期発見できることによって救われる人が増えてくるのではないでしょうか。
→ 膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防 について詳しくはこちら
【関連記事】
- 微量血液でアルツハイマー病を早期診断|国立長寿医療研究センター、島津製作所のノーベル賞・田中耕一さんらと開発
- 「エレクトロニクス(機械)フリー」かつ「タンパク質フリー」な仕組みによる血糖値の変化を検知して自律的にインスリンを放出する人工膵臓デバイスを開発|#名古屋大学
- 「BiliScreen」|スマホカメラの自撮りで膵臓がんを簡単にスクリーニングできるアプリ|膵臓がんのサイン「黄疸」の原因となる「ビリルビン値」を測定|ワシントン大学
- すい臓がんはなぜ「最悪のがん」だといわれるのか?|すい臓がんの5年生存率はあらゆるがんの中で最も低い!
- 化学療法薬をすい臓がんの腫瘍に直接送ることができる小型で移植可能なデバイスを開発|MIT・マサチューセッツ総合病院
- すい臓がんの患者の4割が治療前の時点で「ステージ4」に達している|国立がん研究センター
- すい臓がんと肺がんの悪化に「DKK1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを発見|大阪大
- 検索の質問履歴からすい臓がん早期発見につながる方法|マイクロソフトの研究者ら
- すい臓がんを血液検査で早期発見する方法を開発 RNAに着目|東大
- すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)
- すい臓がんを早期発見する方法を開発したのは15歳!?将来的には生存率が100%になる可能性も?
- 糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高い
- 炭酸飲料を多く飲むと膵がんの発症リスクが高まる可能性がある!?
- すい臓の病気と糖尿病
- 肥満がすい臓がんの危険高める
- 飲酒は60以上の病気やケガの原因になりうる-WHO
- ゴボウの種(牛蒡子)にすい臓がん増殖抑制作用がある|国立がん研究センター東病院
【すい臓がんと有名人 関連記事】