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糖尿病人口 中国が世界トップ
(2010/4/5、SankeiBiz)
中国の糖尿病人口がインドを抜き世界第1位になった。
3月25日付の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表された報告によると、高カロリーの食事や運動不足などが原因とされる2型糖尿病の中国における患者数は9240万人で、インドの5080万人を上回った。
前回の調査では中国は4320万人だった。
医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」によれば、中国の糖尿病人口がインドを抜き世界第1位となったそうです。
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中国において、急激な勢いで糖尿病人口が増加したのには理由があるようです。
調査報告を執筆した北京中日友好病院のヤン・ウェニング内分泌学部長によると、高齢化や都市化、食生活の変化や運動量の減少などが、中国の糖尿病人口の急速な増加に寄与している。
報告によると、糖尿病人口は都市部の方が多く、その数は地方の約1.4倍に上る。
中国内の経済成長による食生活の変化や運動不足などが原因のようです。
また、急激な糖尿病人口の増加に医療体制が追いついていないことにも原因がありそうです。
報告によると、中国の糖尿病患者の約半数が医師の正式な診断を受けていないという。
治療の遅れは脳卒中や心臓発作を引き起こすリスクを増大させる。
糖尿病人口の増加は、国民の健康だけでなく、経済にも大きな影響をおよぼすことが予想されます。
世界保健機関(WHO)と世界経済フォーラムが2008年に発表したリポートでは、中国は05年から15年の10年間で、糖尿病と心臓病の影響により国民所得が5580億ドル(約52兆8000億円)減少すると見積もられている。
中国国民の健康意識を高め、生活習慣の改善を推奨し、医療スタッフを増やしていくことが必要なようです。
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