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■糖尿病のスクリーニング検査は30~45歳から始め、定期的に検査を受けた方が費用対効果が高い
糖尿病検査は早期開始がお得
(2010/4/9、サンケイビズ)
糖尿病のスクリーニング検査は、30~45歳の間に始め、3年から5年ごとに定期的に検査を続けた場合に費用対効果が高いということが、米国と欧州の研究者によるコンピューターのモデルを用いた研究により明らかになった。
医学誌「ランセット」に掲載されたこの報告によると、この頻度で検査を受けるだけでも生活習慣の質を向上させ、失明などの合併症の予防に役立つという。半年ごとに検査を行う場合は、毎年約4万1000ドル(約382万円)の費用に加え多くの時間を割かなければならないのに対し、上記の頻度で検査を行えば費用は毎年1万500ドル以下。ただし、このコンピューターモデルの正当性を立証する臨床研究は行われていないという。
糖尿病のスクリーニング検査は、30~45歳の間に始め、3年から5年ごとに定期的に検査を受け続けた方が費用対効果が高いそうです。
【参考リンク】
- Erwin P Klein Woolthuis, Wim JC de Grauw, Chris van Weel. Opportunistic screening for type 2 diabetes in primary care. The Lancet. DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(10)61332-3
スクリーニング検査とは、定期健康診断や人間ドックなどで、検査を実施する段階では自覚症状がない方を対象に行い、隠れた病気を早期発見することが目的としています。
糖尿病のスクリーニング検査は、検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査が一般的です。
検尿(尿糖検査)には簡単にできるというメリットがありますが、一般に尿糖は血糖値がかなり高くならないと現れないため、空腹時に行なう尿糖スクリーニング検査はあまり意味がありません。
また、糖尿病でない場合でも、つまり血糖値が正常であっても、腎臓の機能が低下している場合には、尿糖が陽性になることがあります。
そのため、より確実に糖尿病であるかをチェックするには、血糖検査が重要になります。
■まとめ
世界でも多くの人が糖尿病または糖尿病予備軍となっており、世界的な健康問題となりつつあります。
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糖尿病になると怖いのが、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病神経障害といった合併症です。
健康的な生活に影響を及ぼすだけでなく、医療費の負担も大きくなります。
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こうした点から見ると、若いうちから定期的に検査を受けた方が、生活の質を向上させて、なおかつお得となるようですね。
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