by Wes Schaeffer(画像:Creative Commons)
「子供用栄養強化牛乳」市場が260%の急拡大!3億人の子供人口が背景―中国
(2010/5/10、Record China)
2010年5月6日、世界最大のリサーチ会社・ACニールセンの調査によると、中国の乳製品業界で、牛乳に子供の成長に必要とされる栄養素などを添加した「子供用栄養強化牛乳」市場が急速に伸びている。
09年の売上高は前年比260%増となっており、今後さらなる成長が見込まれている。
中国新聞社が伝えた。
中国の乳製品業界では、「子供用栄養強化牛乳」市場が急速に伸びているそうです。
子供用栄養強化牛乳とは、
子供の成長に必要ながら日常的な食生活では不足しがちな栄養素、例えばビタミンA、ビタミンD、カルシウム、鉄などを牛乳に添加した乳飲料。
なのだそうです。
やはり一人っ子政策で子供を大事にするという気持ちから「子供用栄養強化牛乳」に人気が出ているのでしょうか。
中国国家統計局のデータによると、中国の14歳以下の子供は約3億人存在し、3億人が毎日2パックずつ栄養強化牛乳を飲むと仮定すれば、年間の消費量は約2000億パックに上り、6000億元(約8兆1000億円)もの巨大市場となる。
子供人口の1%だけが飲用したとしても、60億元(約810億円)だ。
中国の14歳以下の子供は約3億人いるそうです。
日本の人口の2倍以上いるんですね!
それはすごい市場です。
しかし一方で、子供用牛乳市場に現在参入しているのは、中国乳飲料産業の3大企業「蒙牛」「伊利」「光明」の3社のみ。
業界関係者はこの要因について、「中国には1000社以上の乳製品メーカーがあるが、大部分の企業は液体牛乳に固体の栄養素を添加する技術をもっていない。
また、消費者が子供用栄養強化牛乳を選択する際に、ブランドを重視する点も無視できない」と話す。
記事によれば、3社でこの市場を独占しているそうです。
液体牛乳に固体の栄養素を添加する技術がないことと消費者がブランドを重視していることが3社以外の参入障壁となっているようです。
日本など外国企業は参入できないのでしょうか。
気になります。