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<妊娠糖尿病>発症防ぐ仕組み解明 インスリンの機能低下改善 順天堂大など
(2010/6/30、毎日新聞)
妊娠糖尿病を起こすインスリンの機能低下を防ぐ仕組みを、綿田裕孝・順天堂大教授(内科・代謝内分泌学)らの研究チームが発見した。
米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表した。
妊娠糖尿病の発症を防ぐ仕組みが解明されたそうです。
妊娠中は血糖値を下げるインスリンの働きが低下。
膵臓(すいぞう)のインスリン分泌細胞が増え、インスリンを分泌して機能低下を補う。
しかし、10人に1人の割合で機能改善ができず、その仕組みは謎だった。
妊娠糖尿病とは、血糖値を下げるインスリンの働きが低下してしまう症状が、妊娠中に起きるか、初めて発見される病気です。
しかし、その仕組はこれまで謎だったそうです。
チームは、妊娠中のマウスの膵臓からインスリン分泌細胞を取り出し、妊娠していないマウスと比べた。
その結果、妊娠中に限って、同細胞内で「セロトニン」という物質の合成酵素が大量に作られているのを発見。
培養した同細胞にセロトニンを投与すると増殖。
逆に、機能を抑える薬を妊娠マウスに投与すると、増殖が抑えられた。
妊娠中に、すい臓のインスリン分泌細胞内で「セロトニン」が大量に作られていることが発見され、このセロトニンによって、インスリン分泌細胞が増殖しているようです。
つまり、妊娠糖尿病の場合は、セロトニンの量が少ないため、インスリンの分泌細胞が増えず、機能低下を補うことができないために起きているようです。
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