目の下のシワやたるみを消す「第二の皮膚」を形成する素材を発明|MIT

ミノキシジルを代表とする発毛剤・育毛剤市場の将来性はある?ない?どっち?




■ミノキシジルのような発毛剤・育毛剤市場の将来性はある?ない?どっち?

今回はミノキシジルのような発毛剤・育毛剤市場の成長について考えてみたいと思います。

ミノキシジルとは|AGA対策・発毛効果をより効果的にするには健康的な生活が欠かせない!によれば、ミノキシジルとは、毛包に働きかけて、成長期の毛髪を増やすことにより、発毛作用が期待されるものです。

ちなみに、発毛剤と育毛剤の違いについてもポイントを抑えておきましょう。

発毛剤(ミノキシジル)には、成長期の毛乳頭細胞に直接働きかけることで毛母細胞を活性化させ、新しい毛髪の発毛と成長を促す効果が期待でき、また、すでにある毛髪を強く成長させるだけではなく、新しく生やし、さらに毛髪を育て定着させる効果が期待されます。

育毛剤には、頭皮の血行を促したり、頭皮に栄養を与えたりすることで、ハリコシがあり、抜けにくい健康的な毛髪を育てる効果が期待できる、また、頭皮を健やかに保つ効果も期待でき、ふけやかゆみといった頭皮トラブルの予防にも役立つ事が期待されます。

薄毛・抜け毛・ハゲというのはコンプレックスの一つで、大きな悩みの一つですから、発毛剤・育毛剤市場は伸びる!といいたいところですが、一つ気になることがあります。

それは「第二の皮膚(セカンドスキン)」という考え方・概念がどこまで浸透するかという点です。

目の下のシワやたるみを消す「第二の皮膚」を形成する素材を発明|MIT
目の下のシワやたるみを消す「第二の皮膚」を形成する素材を発明|MIT

参考画像:Engineering a second skin|YouTubeスクリーンショット

これまでに、パナソニックの「シミを隠したい」「メイクの時間を短縮したい」という人のために肌に「シート」を貼るというアイデアや花王の第二の皮膚を肌表面に作り出す「ファインファイバー技術」、MITの目の下のしわやたるみを消す「Second Skin」、バイオスキンが体の熱と汗に反応しフラップが開き体を冷やす「Second Skin」というアイデアを取り上げました。

このように「第二の皮膚(セカンドスキン)」というアイデアは少しずつ形になってきており、社会実装も進んできています。

この「第二の皮膚(セカンドスキン)」というアイデアを広く捉えると「ウェアラブル」なものも含みます。

病気を予防するためのウェアラブルデバイスや体の動きを助けるパワードスーツ、皮膚貼り付け型のセンサーなどをすべて含めたデジタルレイヤーのことを「第二の皮膚(セカンドスキン)」と捉えることも考えられる未来です。

この「第二の皮膚(セカンドスキン)」が浸透するのではないかと考えるもう一つの理由として、私たちの清潔に対して求める要求が高まっていることが挙げられます。

料理をする人も手袋をつけるようになったのを見かけるようになりましたし、試食販売をする人の中には手袋、透明のマスクをつけている人もいます。

私たちの清潔に対する意識の高さを反映して企業やお店側が対応しているわけですが、これらの考え方を極端にしていくと、人間はもう一枚の皮膚をまとうようになるのではないかと考えました。

「第二の皮膚(セカンドスキン)」を全身にまとうようになる時代になれば、もしかすると発毛という考え方自体が必要ではなくなるのではないでしょうか?

今でも髪の毛を剃ってしまって、かつらやウィッグをつける方が楽という人がいるくらいですし、「第二の皮膚(セカンドスキン)」の時代になって、髪の毛だけは地毛じゃないとダメというよりも、髪の毛さえもその日その日に付け替えるというのが自然になるのではないかと思います。

そう考えると、「第二の皮膚(セカンドスキン)」という概念が浸透すればするほど、「発毛」「育毛」への意識は低くなる可能性が高くなるのです。

つまり、「第二の皮膚(セカンドスキン)」という概念が浸透するか否かで、発毛剤・育毛剤の市場の未来は大きく変化するということです。

ただ、そのころには発毛剤・育毛剤を開発・販売している企業が「第二の皮膚(セカンドスキン)」を提供するようになっているかもしれませんね。