by Jenn Durfey(画像:Creative Commons)
これまでアルコール依存症といえば、イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状に悩まされたり、脂肪肝や肝炎など健康面だけを伝えてきました。
また、飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなるによれば、最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。
日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。
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アルコール依存症の怖さはそれだけではありません。
アルコール依存症が進行すると、飲酒運転は悪いとわかっていても飲酒運転を起こして事故を起こしたり、捕まったり、人を傷つけたり、お酒のトラブルがもとで失業したりと、社会的・経済的な影響を及ぼしてしまいます。
アルコール依存症|厚生労働省
とくにプレアルコホリズムという、依存症の手前できちんとした対策をとれば、肉体的な問題だけでなく社会的にも経済的にもより少ない損失で回復が期待できます。プレアルコホリズムの段階では減酒でも回復可能なことが多いのです。
プレアルコホリズムというアルコール依存症の手前の段階で減酒をすることができれば回復が期待できるそうです。
実際には依存症の治療は大変な道のりでしょうが、しっかりと頑張ってほしいものです。