KingaCichewicz|unsplash
✅昔の女性は生涯の月経回数が約50回、現代の女性は約450回
✅月経の回数と子宮内膜症は深く関係しているといわれており、近年患者数が急激に増えているのは、一生のうちに経験する月経の回数が昔より多くなっているからだと考えられているhttps://t.co/K5QW9txbBI https://t.co/gAwuMh7qEt pic.twitter.com/9q7ZdmOgXj— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) April 29, 2022
あるツイートをきっかけに昔の女性と現代女性の月経期間の比較の資料を見てみたところ、昔の女性は生涯の月経回数が約50回、現代の女性は約450回になっています。
その理由としては、現代女性は昔に比べ出産回数が減ったために月経の回数が増えているから。
また、月経のある期間が長くなったため、月経困難症や子宮内膜症などの病気が増えてきたと考えられているそうです。
子宮内膜症の原因はまだはっきりわかっていないそうですが、月経の回数と子宮内膜症は深く関係しているといわれており、近年、患者数が急激に増えているのは、一生のうちに経験する月経の回数が昔より多くなっているからだと考えられているそうです。
現代女性のライフプランが変わる中で昔の女性と比べると「月経」による体への負担・リスクが大きくなっているんですね。
社会全体で、この事実を知り、そしていかにその負担を軽減する方法を共有することが重要です。
例えば、月経時の痛みが原因で生活に支障が出た経験(複数回答)によれば、「仕事・学業・家事の能率・効率が落ちた」と多くの人が回答しています。
健康と生産性の関係|出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっているによれば、出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。
月経時の痛みで体調不良を感じることは社会全体としても生産性が下がるということですよね。
社会全体の生産性を上げるためにも、その負担を軽減する方法を共有することや男性が女性の痛みを理解しサポートしていくことが重要になってきます。
日本の女性はアメリカに比べて更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低い!によれば、日本とアメリカの20~50代の有職女性それぞれ300名ずつを対象にインターネットで調査したところ、アメリカの女性の方が日本の女性よりも更年期症状やPMS(月経前症候群)、月経痛、子宮内膜症といった自覚している女性特有の症状に対しての自覚率が高かったそうです。
婦人科受診の頻度について聞くとさらに大きな差が現れます。
アメリカの女性
- 婦人科受診の頻度 年に1回程度 65.7%
- 婦人科に行ったことがない 6.3%
日本の女性
- 婦人科受診の頻度 年に1回程度 29.0%
- 婦人科に行ったことがない 33.0%
つまり、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、女性特有の症状に対する行動(婦人科を受診するなど)をしない傾向にあることがわかります。
しかし、これは日本の女性が自発的な行動をしないのではなく、むしろ社会における女性特有の症状に対する理解が得られないからこそ、婦人科を受診するといった行動をとりづらいのではないでしょうか?
現代女性のライフプランが変わってきたことで、月経による体への負担が大きくなってきていること、そしてそれを軽減するための治療法があること、社会全体で共有することができれば、もっと女性が婦人科で診てもらうことへのハードルが低くなるのではないかと思います。
※バイエル薬品の資料によれば、月経困難症の治療では、非ステロイド抗炎症薬(アスピリン、イブプロフェンなど)の痛みどめや、当帰芍薬散、加味逍遙散などの漢方薬で症状を和らげたり、女性ホルモンを含有する低用量経口エストロゲン-プロゲスチン配合剤(LEP)で、排卵や子宮内膜が厚くなることを抑えることによって痛みの物質であるプロスタグランジンなどの過剰な産生を抑え、痛みを軽くしたり(例:ヤーズフレックス配合錠)、女性ホルモンを子宮内に放出する子宮内システム(IUS)で、子宮内膜に作用して内膜が薄くなるので月経量を減らしたり月経痛を軽くしたりする治療法が紹介されています。