by Osamu Kaneko(画像:Creative Commons)
<がん>五つの生活習慣の実践でリスク4割低下
(2012/3/5、毎日新聞)
90年代後半に45~74歳だった7万8548人(男性3万6964人、女性4万1584人)を06年まで追跡し、がんのリスクを下げると言われている五つの生活習慣とがんの発生率との関係を調べた。
その結果、禁煙▽節酒(1日日本酒1合以下を週6日以内)▽塩分控えめの食事(タラコ4分の1腹を月1回程度)▽活発な活動(1日に男性でスポーツ1時間以上、女性で立ったり歩いたり3時間以上)▽適正な体重(体格指数=BMI=が男性で21~27、女性で19~25)の五つの生活習慣のうち、二つを実践しているグループは、ゼロまたは一つだけ実践しているグループに比べ、がんのリスクが男女とも14%低下した。
さらに実践している生活習慣の数が多いほど、男女ともリスクが直線的に低下し、五つすべてを実践すると、男性で43%、女性で37%低下することが分かった。
禁煙・節酒・塩分控えめの食事・活発な活動(1日に男性でスポーツ1時間以上、女性で立ったり歩いたり3時間以上)・適正な体重(体格指数=BMI=が男性で21~27、女性で19~25)の5つの生活習慣を実践すると、がんのリスクが4割減少するそうです。
5つの習慣のうち、1つでも多く実践するほどリスクは減少していくそうです。
1.禁煙
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2.節酒
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飲むなら、節度のある飲酒をする。
(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウィスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度)
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3.塩分控えめの食事
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4.運動(1日に男性でスポーツ1時間以上、女性で立ったり歩いたり3時間以上)
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日々の活発な身体運動
高齢者医療のスペシャリスト 新開省二先生
体をよく動かしていることが、食欲の増進、それに伴う十分な栄養の摂取につながっている。
それらがトータルとして、病気に対する抵抗力・防衛体力を高めている。
つまり、がんに対する抵抗力が高まっていると考えられる。
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5.適正体重(体格指数=BMI=が男性で21~27、女性で19~25)
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