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骨粗鬆症の画期的な新薬候補、発見 大阪大
(2009/2/9、朝日新聞)
骨を作る細胞と壊す細胞(破骨細胞)のバランスが崩れると病気になるが、破骨細胞が骨の中で働く仕組みはよくわかっていなかった。阪大免疫学フロンティア研究センターの石井優准教授らは、生きたマウスの骨の中を見ることができる新しい顕微鏡を開発し、骨を壊す細胞の動きを観察した。その結果、血液中に含まれる脂質の一種「スフィンゴシン1リン酸」(S1P)に、破骨細胞を血管へ引き戻す働きがあることを突き止めた。
大阪大と米国立保健研究所のチームは、骨粗鬆症や関節リウマチの画期的な新薬となりうる新薬候補を発見したそうです。
チームは、免疫抑制剤として海外で臨床試験の最終段階まで進んでいる薬に、S1Pと同じ仕組みで働くものがあることに注目。この薬を骨粗鬆症のマウスに投与したところ、骨の破壊が6割軽減されることがわかった。この薬は、冬虫夏草の成分をもとに作られたもので、S1Pより強い働きをもつ。石井准教授は「すでに人の薬として開発中なので安全性は高い。骨粗鬆症や関節リウマチ、がんの骨転移など骨が壊れる病気の患者に有望だ」と話している。
「スフィンゴシン1リン酸」(S1P)には骨を作る細胞と壊す細胞(破骨細胞)を血管へ引き戻す働きがあることを突き止め、免疫抑制剤として海外で臨床試験の最終段階まで進んでいる薬に、S1Pと同じ仕組みで働くものがあることに注目し、この薬を骨粗鬆症のマウスに投与したところ、骨の破壊が6割軽減されることがわかったそうです。
この新薬は、すでに人の薬として開発中なので安全性は高いそうです。
骨粗鬆症や関節リウマチ、がんの骨転移など骨が壊れる病気の患者にとって、期待できそうです。
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